2019年12月5日7:00
モスフードサービスは、無人のレジで顧客に注文・会計をしてもらう「フルセルフレジ」のテスト導入を開始する。12月3日より「モスバーガー秋葉原末広町店」(東京都千代田区)で開始しており、12月10日には「モスバーガー十日市場駅前店」(神奈川県横浜市)にてスタートする。2020年3月ごろまでに約 20 店舗へとテスト導入を拡大する計画だ。
同社では 2018年11月に一部店舗において、顧客自身に会計をしてもらうセミセルフレジの導入を開始するなど、店舗運営の改善に取り組んできた。セミセルフレジ導入によって都市型店舗では人時売上高が 15%以上向上するなど、一定の成果が出ているという。
さらなる改善のために今回導入するフルセルフレジは、タッチパネル形式で注文から会計まで顧客が操作するタイプのものだ。店舗でのテスト導入後、立地や店舗の状況を踏まえ、順次導入店舗を拡大していくそうだ。
導入店舗では有人レジと併設することで、従業員を増員することなくピーク時のレジ回転数の向上や顧客のレジ待ち時間の短縮を図る。従業員の負担軽減に加え、削減できた時間で丁寧な接客や、顧客とのコミュニケーションの機会を増やすことを目指す。今後は、4ヶ国語メニューによる訪日外国人への対応のほか、顧客へおすすめ商品を提示するレコメンド機能の追加による客単価の増加施策も見込んでいる。
なお、導入の決済手段時はクレジットカードのみ対応(銀聯以外)となるが、2020年1月以降にプリペイドカード「モスカード」のほか、順次電子マネー「楽天 Edy」「交通系 IC」にも対応予定だ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト