サウジアラビアの中央銀行SAMAと契約し、カード取扱いに向けた準備開始(JCB)

2020年7月21日18:19

国際カードブランド運営会社であるジェーシービー(JCB)の海外業務を行うジェーシービー・インターナショナルは、サウジアラビアの中央銀行にあたるサウジアラビア通貨庁(Saudi Arabian Monetary Authority、以下SAMA)と、同国内のカード取引オーソリゼーションを担うネットワーク「mada」の利用に関する契約を締結した。同国内におけるJCBカードの取扱い開始に向け、madaネットワーク経由でカード加盟店・ATMを保有する各金融機関と接続を行う準備を進めていく。

イスラム圏の人口規模は、世界の約4分の1となる18億人で、今後も人口増加と経済成長が見込まれる。イスラム教の聖地メッカ、メディナ(マディーナ)を有するサウジアラビアは、 年間1,500万人以上が訪れる渡航先となる。従来イスラム教徒もしくはビジネス目的の渡航者のみを受け入れていたが、2019年9月に日本を含む49カ国に対して観光ビザを解禁した。今後、2030年までにGDPに占める観光分野の割合を3%から10%に引き上げ、同分野の雇用を60万人から160万人に増やすことを目標として掲げている。

JCBカードは、インドネシアなどイスラム教徒を有する国を含め世界24の国と地域で発行されている。JCBは、2020年度中に首都リヤドへ拠点設立を予定するなど、中東におけるJCBカードの利便性向上を目指している。

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ペイメントナビ編集部

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