2020年11月9日15:37
Okageと、ダイニングイノベーショングループのブルースターバーガージャパンは、テイクアウト専門プチグルメバーガー業態「ブルースターバーガー」独自の注文の受付から提供までを完全無人かつフルキャッシュレスで実現する「モバイルオーダー&ストアマネジメントシステム」を共同開発した。
ブルースターバーガーは、すべての注文をモバイルオーダー、もしくは前払いセルフレジから行い、支払いは完全キャッシュレス、商品の受け取りは店頭にあるピックアップ専用棚より行ってもらう完全非接触型のテイクアウト専門店だ。完全キャッシュレス化、テイクアウト専門店とすることで、家賃・内装投資・人件費を極限まで抑えられ、その分を商品原価に投資するモデルで原価率は驚異の68%を実現したそうだ。また、無駄な在庫や廃棄を最低限に抑え、常に新鮮で高品質なグルメバーガーの提供が可能になっているという。ブルースターバーガーは、フランチャイズ業態も含め国内2,000店舗展開を目指す。
11月10日にオープンする第一店舗目のBlue Star Burger中目黒店では表通りの大きな窓にキッチンが面しており、通行人や商品を受け取りにきた顧客はスタッフが料理する様子を外から見ることができる。
今回共同開発を行ったシステムはAndroid・iOS上で動くモバイルオーダーアプリと、受取時間の自動算出や、在庫と連動した売切表示機能および発注システムで業務効率を向上させるキッチンディスプレイであるという。そのほか、Okageシリーズのテイクアウト向けモバイルオーダー「Okage Go店外版」と、完全キャッシュレスでの前払い「Okageセルフレジ」、できあがり通知を行うデジタルサイネージ「呼び出しモニター」が採用された。
テイクアウト事前予約でよく課題となるのは受け取り時の商品の鮮度だ。バーガーやフライドポテトは特に温かいうちに食べてもらえるよう、できあがりの目安時間を混雑具合と調理時間から自動算出し、提供する時間の目安として表示する。モバイルオーダーでは注文画面に移る手前で、前払いセルフレジでは注文端末のすぐ上部にある端末にこの目安時間が表示されるため、顧客は安心して注文することができるとしている。
キッチンディスプレイは、キッチンプリンタの替わりとなるペーパーレスのオーダー受信端末で、各ポジションの調理工程管理も行うことができる。効率的に調理を行えるよう、各画面はポジションごとに最適化されており、伝票ごとに消し込みが可能になっている。また、伝票は視覚的に判別しやすいよう色分けするなどの工夫も施したという。
キッチンオペレーションの効率化に加え、システム上で材料の在庫が切れたメニューは自動的にオーダー画面で売り切れ表示にしたり、在庫データを発注システムに連携することによる機械的な発注作業で、在庫過多を防ぎ廃棄量削減につなげるそうだ。
なお、共同開発したモバイルオーダーのためのオリジナルアプリは、ブルースターバーガーと当社の間で一から企画を行い、ユーザーに楽しんで使ってもらえるような機能を多く取り入れたとしている。「シークレット」という隠れメニューや、「パティレコード」という注文したバーガーに含まれるパティの合計枚数が一番多いユーザーから20位まで表示される掲示板など、ゲーム感覚で楽しめる工夫も大きな売りとなっているという。また、友達にアプリをシェアしてクーポンを贈ることも可能だ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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