2021年6月6日7:00
NTT ドコモは、マンションやシェアオフィスなどに、食料品や日用品の無人販売を実現するスマートスタンドおよび、リモート運営システムを開発したと発表した。同システムは 2021年7月以降、実証実験として東京都内の一部施設で運用する。
ドコモでは、ショーケース型の冷蔵庫にスマートロック、センシング、映像監視などを行う専用デバイスを取り付けたスマートスタンドを開発した。スマートスタンドをマンションのエントランスなどに設置することで、居住施設の外へ出ることなく、また対面することなく商品を購入することが可能だ。同システムの利用者は、専用のアプリを通じて、商品を購入した後、QR コードを用いてスマートスタンドのロックを解錠することで、商品の受け取りができる。
スマートスタンドでは、弁当やデザート、ドリンク、菓子などの食料品や日用品など、幅広い商品を取り扱うことが可能だ。また、専用アプリのチャット機能を通じて、置いてほしい商品をリクエストすることで、スマートスタンドの利用者に最適化された品揃えが可能となる。さらに、商品の価格はダイナミックプライシングを適用しており、賞味期限が近い商品の廃棄ロスを削減することができるそうだ。
同システムは、スマートスタンドのロック状態、温度、利用者や冷蔵庫の映像といった運営情報をリモート監視でき、これにより、省人力かつ効率的な運用が可能となる。さらに、故障時に自動で運用を停止する機能や、画像認識エンジンなどを活用した異常検知の機能を搭載しており、安定した店舗運営と防犯面の強化による安全性の担保を実現している。
ドコモでは、2021年7月以降、スマートスタンドを、都内近郊のマンション、シェアハウス、社員寮などの住居施設や、シェアオフィスやロジスティクス施設などの職場への設置を進めていく。また小売事業者や不動産事業者などとのパートナリングや、サービスおよび UX の改善にも取り組んでいくそうだ。
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ペイメントナビ編集部
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