ENEOS、セルフSSのスピード決済ツール「EneKey」発行本数が700万本を突破

2022年3月9日8:30

優良顧客を中心に利用が拡大、クレカに加えTカードの紐づけも可能に

2019年7月に発行が開始されたENEOSのスピード決済ツール「EneKey」の累計発行本数は、2022年1月末現在で700万本超。全国約4,000カ所のEneJetを含めたセルフSSで利用でき、カードリーダにタッチするだけで、瞬時に登録したクレジットカードでの決済が完了。クレジットカードと併せてTカード情報も紐づけしておけば、ワンタッチで決済と同時にTポイントが付与される。「EneKey」ユーザーには優良顧客が多く、特に「ENEOSカード」を登録しているユーザーは来店頻度が高いことが明らかになっている。同社では引き続き「EneKey」の新規入会者獲得に力を入れ、優良顧客層の一層の拡大を図っていきたい考えだ。

想定以上のスピードで発行本数が増加
FeliCaを採用し浸透を図る

ENEOSでは2019年7月より、EneJetを含むセルフSSで利用できる、自動車のスマートキーに取り付けられるキーホルダータイプのスピード決済ツール「EneKey(エネキー)」の発行を開始。想定以上のスピードで発行が拡大し、2022年1月末現在での累計発行本数は700万本を超えている。

かざすだけで支払いが可能

「EneKey」はENEOSのEneJetを含むセルフSS、約4,000カ所で利用できる。非接触決済方式として、FeliCaを採用。また「EneKey」にはクレジットカード情報に加え、Tカード情報も紐づけできるようにし、計量器に設置のリーダにかざせば、ワンタッチで決済とポイント付与を完了できるようにした。

「EneKey」の入会金・年会費は無料。個人会員の場合、入会にはSS店頭での手続きが必要だ。このため新規入会者のほとんどは、店頭での販売員の声掛けによって獲得されている。

同社では自社サイトをはじめ、関連サイトに重点的に「EneKey」を告知するWeb広告を掲載。あらかじめサービス名やサービス内容の周知を図ることによって、SS店頭での新規入会獲得がスムーズに進むよう、側面から支援している。

「EneKey」によるスピード決済によって顧客のSS滞留時間が短縮し、回転率が上がるなどSS側のメリットも大きい。またコロナ禍の折、顧客からは、タッチパネル操作もできるだけ減らしたいという声が聞こえており、「EneKey」はこれに応える施策としても有効だ。同社ではノベルティとしてタッチペン付きの「EneKey」カバーなども制作し、全国のEneJetに配布している。

スピード決済ツール「EneKey(エネキー)

来店頻度の高い顧客ほど「EneKey」を利用
「ENEOSカード」とセットで入会を促進

「EneKey」の累計発行本数に対する月間稼働率は7割に上っている。「EneKey」の利用にはクレジットカード情報の登録が必須だが、現状、利用者の約半数が、「ENEOSカード」を登録、残りの半数がJALやANAなどとの特別提携カードを含むその他の一般クレジットカードを登録している。

「ENEOSカード」を利用するとガソリン・軽油の値引きなど、特別提携カードの場合にはマイル付与率優遇などの特典を受けることができるため、それに加えてTポイントの付与は受けられない仕組みになっている。Tカードを紐づけているのは、一般クレジットカードを登録している会員のうちの半数、クレジット会員全体の4分の1である。このような状況下でTポイントに関しては、ENEOSが付与するケースよりも、ほかで貯めたポイントがENEOSで使われるケースのほうが多くなっている。

車の鍵やキーホルダーなどに取り付けて使える

当然のことながら「ENEOSカード」保有者は非保有者と比較して、ENEOSの利用頻度が高い優良顧客が多い。「その中でも『ENEOSカード』を『EneKey』に登録して利用している会員は、『ENEOSカード』単体の利用者より月間来店回数が0.5回多いことがわかっています」(ENEOS リテールサポート部 山内高志氏)。同社では今後も「EneKey」新規入会獲得に力を入れていくが、特に「ENEOSカード」会員の「EneKey」利用や、「ENEOSカード」と「EneKey」の同時入会を促進することによって、「ENEOSカード」と「EneKey」をセットで利用する優良顧客を増やしていきたい考えだ。

カード決済&セキュリティの強化書2022より

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