2011年3月29日11:05
セキュア・マイクロコントローラ(セキュア・マイコン)メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(ST)とジェムアルトは、NFC(Near Field Communications)用デジタル・セキュリティ・サービスの普及に向けたソリューションの開発に関し、協業すると発表した。
両社は、SIMベースのNFCソリューションなど、トラステッドNFCアプリケーションに使用されるセキュア・エレメントに対する業界のニーズをサポートしている。また、STがモバイル分野向けに設計したST33チップセット(評価保証レベルはEAL5+)と、ジェムアルトのセキュアOS、携帯端末用ソフトウェア、Trusted Sevices Management(TSM)、セキュア・パーソナライズ・サービスを含む多数のパッケージ品の開発を計画している。
これにより、非接触IC決済、交通チケット、個人データの保護、デバイス・インテグリティなどのコンシューマー向けアプリケーションを含めたNFCサービスの普及を後押しする。
公開鍵暗号方式を取り込んだ組込みセキュア・エレメントの開発は、最新のGP 2.2規格、JavaCard 3.0.1規格、Common Criteria EAL4+認証およびEMVCo認証に匹敵する。STのNFCコントローラであるST21NFCAと組み合わせたシステム・イン・パッケージ(SIP)バージョン、DFNやマイクロSDパッケージとなったスタンドアロンのセキュア・エレメントは、最大768KBまでのフリー・メモリ・サイズのフルレンジを提供するという。