日本コカ・コーラ、独自のポイント機能を持った電子マネー「Coke ON Wallet」展開

2023年7月26日8:00

釣り銭や小銭を自販機でチャージできるサービス提供へ

日本コカ・コーラは、コカ・コーラ公式アプリ「Coke ON(コークオン)」の新機能として、独自のポイント機能を持った電子マネー「Coke ON Wallet(コークオン ウォレット)」を展開している。「Coke ON Wallet」は、 「Coke ON」で提供されている「Coke ON Pay」の支払い手段として利用でき、 全国にある「Coke ON Pay」対応自販機で利用可能だ。

Coke ON Wallet ホーム画面

「Coke ON Pay」対応自販機44万台
約20万が電子マネーやタッチ決済対応

「Coke ON」は2016年にスタートしたコカ・コーラの公式アプリだ。「Coke ON」のダウンロードは、2023年6月時点で4,700万ダウンロードを突破。また、Coke ON利用の約60%がキャッシュレス決済「Coke ON Pay」、および2021年4月から開始した自販機サブスクの「Coke ON Pass」の利用となっている。2022年9月からは「Coke ON ドリンク回数券」を開始し、ライトユーザーの利用頻度向上に効果を上げている。

「Coke ON Pay」対応自販機は44万台、電子マネー・タッチ決済可能自販機は約20万台を設置している(一部自販機はどちらも利用が可能)。キャッシュレス決済機能「Coke ON Pay(コークオン ペイ)」対応自販機では、PayPay、LINE Pay、楽天ペイ(アプリ決済)、au PAY、d払い、Apple Pay、メルペイ、クレジットカード決済などに対応している。

Coke ON 対応自販機

2022年11月16日から開始した「Coke ON Wallet」は、全国100行以上の金融機関からアプリ上でチャージできる「Coke ON マネー」と、チャージやキャンペーンで獲得できる「Coke ON ポイント(1ポイント=1円)」があり、「Coke ON Pay」の支払い手段として利用することができる。

「Coke ON ポイント」は、製品購入時に手にできる「Coke ON」のスタンプ(15個たまると対応自販機で好みのコカ・コーラ社製品が1本無料になるドリンクチケットをプレゼント)に加え、 キャンペーンの参加や「Coke ON Wallet」へのチャージなどでもらえるポイントとなる。一方、「Coke ON マネー」は、登録した銀行口座から、最低200円から1円単位でチャージができ、 また、 1,000円以上チャージをすることで、 チャージ金額の5%がポイントとして還元される。

スタンプホーム画面とドリンクチケット画面

インセンティブとして認知
小売店と飲料ブランドとしての課題解決

「Coke ON Wallet」は、スタンプやチケットに加えて、新しいインセンティブとして認知されているそうだ。ポイント活用の具体例として、購買離反者の繋ぎ止めや新規ユーザー育成と製品のトライアル・リピート、クロスチャネルでの販促活用などを想定している。

日本コカ・コーラでは、新規ユーザーの獲得と、利用頻度の増大を目指し、2023年3月31日まで、「Coke ON Wallet」に1,000円以上チャージすると、チャージ金額の10%を還元する「Coke ON Walletスタート記念 チャージキャンペーン」を実施したが、「10%のボーナスポイントがもらえるということで非常に好評を得ました」と同社では評価する。なお、現在は5%のボーナスキャンペーンを12月31日まで開催中だ。

「Coke ON Wallet」による販促では、「複数の製品ブランド横断の全国キャンペーンでのポイントが当たるキャンペーンや、エリア限定キャンペーンでもれなくポイント還元などこれまでにない新しいユースケースで利用されています」と日本コカ・コーラでは説明する。

なお、同社が「Coke ON Wallet」を追加した背景には、小売店と飲料ブランドの両方の顔を持つ日本コカ・コーラの課題解決という狙いがある。1つは、小売店として接客・販売ツールを拡充することであり、もう1つは、飲料ブランドとして、よりフレキシブルで魅力的なプロモーションを実現することだという。

なお、コカ・コーラの自動販売機は少額決済が中心だが、「手数料の低減は大きな課題です」とした。

釣り銭・小銭を軽く
自販機以外でもお得や楽しさ提供

「Coke ON Wallet」の今後の展開について、釣り銭や小銭を自販機でチャージできるサービスを、「2023年内で計画予定」(日本コカ・コーラ)。釣り銭・小銭をいかに軽くできるかが重要であると同社では見ている。

日本コカ・コーラでは「自販機のロイヤリティプログラム(スタンプサービス)としてスタートした『Coke ON』ですので、自販機をお得に楽しく使っていただくだけでなく、より便利に・気持ちよくお使いいただけるように釣り銭を『Coke ONマネー』としてチャージできるサービスを提供していきたいと思います。また、自販機以外の販売チャネルでコカ・コーラ社製品をご購入いただく場合でもCoke ONを通じてお得や楽しさを提供していきたいと思います」とした。

「決済・金融・流通サービスの強化書2023-大阪特別版-」より

関連記事

ペイメントニュース最新情報

ポータブル決済端末、オールインワン決済端末、スマート決済端末、新しい決済端末3製品をリリースしました(飛天ジャパン)

国内最大級のクレジットカード情報データベース(アイティーナビ)

「お金の流れを、もっと円(まる)く」決済ゲートウェイ事業のパイオニアとして、強固なシステムでキャッシュレス決済を次のステップへと推進します。(ネットスターズ)

国内最大級の導入実績を誇る決済代行事業者(GMOペイメントゲートウェイ)

決済シーンにdelight(ワクワク感)を!PCI P2PE 認定国内実績 No.1の「確かな信頼」を提供します(ルミーズ)
電子マネー、クレジット、QR・バーコード、共通ポイントなど、多数のキャッシュレス決済サービスをワンストップで提供(トランザクション・メディア・ネットワークス)
決済領域を起点に多様なビジネスニーズに応える各種ソリューションを提供(インフキュリオン)
ReD ShieldやSift等の不正検知サービスを提供し、お客様の不正対策を支援(スクデット)
BtoCもBtoBも。クレジットカード決済を導入するならSBIグループのゼウスへ。豊富な実績と高セキュリティなシステムで貴社をサポートいたします。(ゼウス)
TOPPANの決済ソリューションをご紹介(TOPPANデジタル)
多様な業界のニーズに対応した、さまざまなキャッシュレス・決済関連サービスを提供する総合決済プロバイダー(DGフィナンシャルテクノロジー)
決済業務の完全自動化を実現する「Appian」とクレジット基幹プラットフォームを合わせてご紹介!(エクサ)
チャージバック保証、不正検知・認証システムなどクレジットカード不正対策ソリューションを提供(アクル)

非対面業界唯一!!カード会社とダイレクト接続により、安心・安全・スピーディーで質の高い決済インフラサービスを提供。Eコマースの健全な発展に貢献する決済代行事業者(ソニーペイメントサービス)

stera terminalでお店のポイントがつけられる「VALUE GATE」(トリニティ)

Spayd スマートフォン、タブレットがクレジット決済端末に!(ネットムーブ)

DNPキャッシュレス 決済プラットフォームをご紹介(大日本印刷)

PAGE TOP