2024年2月19日18:22
VRイベント「バーチャルマーケット」を主催するHIKKYは、独自開発のWebメタバース開発エンジン「Vket Cloud(ブイケットクラウド)」をアップデートしたと発表した。
EC連携機能やユーザー登録機能といったビジネス向け新機能の搭載により、多様なステークホルダーとのコミュニケーションが活性化されるほか、アバターの表情変更やスマホでの動作軽減など、ユーザーの操作性も向上したという。
Vket Cloudは、WebブラウザからURLクリックのみでアクセスできるWebメタバース空間を制作できる、HIKKY独自開発のメタバース開発エンジンとなる。Vket Cloudでつくられたメタバース空間は、特定のプラットフォームでの利用に制限されないため、個人・法人問わず構築することができる。2023年4月にサービス提供を開始し、UGCによってワールドが日々公開されている。
今回のアップデートでは、開発基盤となるSDK(Software Development Kit)の改良のほか、EC連携機能などビジネス向け有償プランで使用できる新たな機能がローンチされた。
ECプラットフォーム「Shopify」とAPI連携ができ、メタバースショップ内での自社商品販売から決済までをよりスムーズにできるという。ユーザーはメタバースショップ内の複数の商品をカートに入れながら商品を見て回ることができる。
また、新たに追加されたショップのテンプレートを使用すれば、独自のメタバースショップを開設することができ、アフターコロナにおいても継続して導入が進む「アバター接客」も可能だ。Vket Cloudは、従業員の業務負担の軽減や働き方改革を推進しながら、顧客との新たなコミュニケーションの場としても活用できる。
イベント開催時などに「誰がきてくれたか知りたい」という要望に対応し、ユーザーの入室時に、名前や住んでいる地域など任意の情報の入力を求めることができる。入力してほしい情報は任意で決めることができ、誰がいつ入室したかの履歴を管理画面で確認できるようになったそうだ。
入室制限機能は、事前に入室を許可するユーザーを登録しておくことで、特定の人のみ入室できるようにできる。
会員制コミュニティの運営やスタッフの社内勉強会など、リモートオフィスのような使い方が可能だ。限定的な場所でのアバターを介したコミュニケーションで、エンゲージメントの向上につながるそうだ。
そのほか、従来よりもワールド内でのアバターの挙動が軽くなったことでスマホでの操作性が高まった。移動や回転もスムーズになり、快適に遊んだり買い物を楽しんだりすることができるようになるそうだ。
そのほか、VRMのデータに組み込んである表情が反映されるようになり、アバターでのコミュニケーションが多彩になるとしている。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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