2011年5月12日9:00
ブラジルには銀行口座をもたない人たちはブラジル成人の約40%、7,500万人もいる。いまだに現金で給与支払いという人たちは従業員の55%に達している。
この人たちはクレジットカードをもとうと思っても審査が通らず、現金以外の決済手段がなかった。
Banco PanAmerianoはクレジット審査が不要で、何回でもチャージして使えるプリペイドカードを発行することになった。リチャージ型のプリペイドカードはブラジル初となる。ブランドはMasterCard。
このカードはブラジルや全世界のMasterCard加盟店で使える。もちろんオンラインショッピングやATMで現金を引出すことも可能だ。
それだけではない。携帯電話やインターネットがあれば、プリペイド口座間で送金もできる。プリペイドカードをもっていれば、親から子供へ小遣いをチャージしたり、友人間で割勘の清算をしたりすることもできるのである。
携帯電話で送金の確認や残高確認、利用明細照会ができるのも便利だ。
MasterCardではラテンアメリカのプリペイドカード市場は現在120億ドル。2017年には800億ドルになると予測している。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。