成田空港で海外の旅行客のオアシスとなった自動販売機 −​IM10で実現するキャッシュレス・タッチ決済とマーケティング−

2025年3月4日8:00

株式会社グリーンポート・エージェンシー(以下、GPA)は、成⽥空港での飲料自動販売において、日本電気株式会社(NEC)と株式会社エム・ピー・ソリューション(MPS)の協力を得て、PAX「IM10」を導入しています。「IM10」は1台で国内の主要な電子マネー、コード(QRコード)決済に加え、非接触型ICクレジットカード決済の取り扱いが可能であり、日本を訪れるインバウンド観光客を中心に好評を博しています。(決済・金融・流通サービスの強化書2025【PR】)

[対談参加者]
GPA ベンダー事業部 シフトマネージャー 平山喜千氏
NECスマートリテール統括部 デジタルペイメントG プロダクトマネジャー 佐藤祐介氏
MPS 取締役(兼)加盟店事業本部長 鈴木直紀氏
   加盟店事業本部 ソリューション営業部 サブマネジャー 鈴木一成氏
Pax Japan 営業マーケティング本部

成田空港におけるグリーンポート・
エージェンシー(GPA)と「IM10」

平山:GPAは成田空港内における飲料販売はじめ、外貨両替や保険販売等、多岐に渡る事業を行います。飲料販売事業については、自動販売機(以下、自販機)の管理・補充が主な取り組みです。また成田空港内を中心にGPAオリジナル天然水「空水」を扱っています。設置する自販機は約370台、その内約220台に「IM10」が設置されています。東京オリパラ開催時のインバウンド対応の一環で「IM10」を導入しました。当時、「電子マネーだけではキャッシュレス対応とは言えず、クレジットを利用できることが一番のおもてなし」という結論に至り、クレジットカードを使える決済端末を探しているときにMPSから提案をもらいました。

成田空港の飲料自動販売機

 

鈴木直:MPSの「JMMS(無人機向けキャッシュレス決済サービス)」導入から、10年来のお付き合いになります。国産の電子マネー端末を導入後、クレジットのタッチ決済を実現する「IM10」をお薦めしました。

平山:成田空港は乗り継ぎのお客様も多く、深夜の時間帯だと売店も閉まっていて日本円を持っていない可能性があります。「自販機でクレジットカードが使えたら便利」というご要望が決め手でした。社内の決裁では「クレジットのタッチ決済ができる日本初の無人端末」と説明したのを覚えています。

佐藤:「IM10」にはクレジットのタッチ決済だけでなく、QRコードを読み取る大きなスキャナーカメラも備わっていますね。

PAX(営業):実際に「IM10」を利用されるお客様や、GPAのメンテナンス担当の方は、どのような状況でしたか。

平山:導入当初はお客様から操作方法の問い合わせがあっても、自販機の筐体に貼付した操作案内を見て頂く程度のサポートでした。その後、NECによってUIの改善が図られ、ユーザーであるお客様がスムーズにクレジットカードやスマホをかざして決済完了、購入頂いています。明らかに回転率も上がっています。

佐藤:初期の頃、UI表示は日本語のみで、利用される決済は主に国内電子マネーと想定していました。その後クレジット決済やQR決済も利用しやすい仕組みに変更し、英語表示を追加して、先日の最新版ではボタン操作を極力減らしたUIに変更しました。

英語表示を追加したUI

PAX(営業):国内のキャッシュレス比率は40%を超えたと言われますが、GPAの自販機に設置した「IM10」のキャッシュレス比率はどのような推移ですか。

平山:設置場所によって凹凸はあるが、最新のデータでは46%。昨年11月のUI変更以降、1~2%は利用率が上がりました。飛行機の離着陸のタイミングによって、自販機の前にお客様が一気に並んで、一気に買っていかれるので、スムーズに買えないと購入を諦めてしまう人がいました。そういうケースは減ったかもしれません。

鈴木一:制限エリア内の奥まった場所でも自販機は稼働していて、商品の補充や現金の回収は業務上で負荷がかかるはずです。

平山:入国後の到着階の方は両替して頂けるが札単位。結局、自販機の利用も千円札になるので、すぐに釣り銭切れになってしまいます。「IM10」はクレジットでもQRでも買えるため、釣り銭切れでお客様にご迷惑をかけることが少なくなり、到着階の釣り銭切れ問題は大分改善されました。

インバウンドにも対応した案内と「IM10」

MPソリューションによる「IM10」の
マーケティング・サービスとは

鈴木一: MPSではQRコードを使った新たな取り組みとして「ジハトク」を推進しています。 「ジハトク」サービスで発行されるQRコードを、対象自販機の「IM10」に読み取らせると、自販機で販売する商品と交換できる仕組みです。「ジハトク」によって、自販機は商品を販売するだけではなく、マーケティングサービスを行う手段となり、リピーター獲得や売上拡大だけでなく、誘客/送客ツールとしての活用も期待できます。例えば、トランジットの時間が長い場合にドリンクチケットや食事券を配る等、成田空港をハブ空港としての価値を高めるために「自販機で何ができるか」を一緒に考えていきたいです。

自販機向けのパイオニア的な決済端末
「IM10」後継機への期待

平山:自販機を利用されるシーンを観察していると、スムーズな取引完了がお客様にとって最も重要だと感じています。ブランド選択に加え、更にシンプルな操作性と分かり易いUIに期待しつつ、反応速度の更なる改善も「IM10」次世代機では実現して欲しいです。

佐藤:消費者にとっての使いやすさ、(飲料の補充やメンテナンスといった)オペレーションされる方の使いやすさのどちらも重要で、「IM10」で得られたノウハウを次世代機の製品企画にも積極的にフィードバックします。

PAX(営業):タッチパネル仕様については、「IM10」の後継機に当たるモデルで実現させます。また、端末上部の液晶画面はUI表示と操作に特化させ、あらゆるマネーは端末下部にかざす構造にすることで、操作性もアップされる予定です。2025年の後半より、NEC、MPSと共にリリースを目指します。

Pax Japan 株式会社
〒101-0051
東京都 千代田区神田神保町2-10-4
PMO 神保町8F
URL:https://www.paxjp.co.jp/
お問い合せ:sales@paxjp.com

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