2024年7月4日8:35
UB Venturesは、全国の地域金融機関9行とともに、「地域課題解決DXコンソーシアム」を発足した。
同コンソーシアムは、地域金融機関とベンチャーキャピタルの広域連携を通じて、「人口減少に伴う地域の産業課題」と「レガシー産業の一人当たり生産性向上を実現する地域課題解決型スタートアップ」の情報を集約し、地域横断的に知見が共有される枠組みを形成することを目的とする、国内初の取り組みだとしている。
これにより、地域に点在する人口減少社会におけるイノベーションの種の収集、地域課題解決型スタートアップの地域展開の加速、人手不足に悩む各地域のレガシー産業における生産性向上といった価値創出を目指す。
口減少社会に突入している日本では、地域経済を支えてきたレガシー産業における労働力不足が喫緊の社会課題となっている。今後、短期的な労働人口増加が見込まれない中、持続的に地域経済を維持し活性化していくためには、SaaS・AI・ハードウェアなどのテクノロジーを活用した一人当たり生産性の向上が急務だとした。
こうした背景から、各地域でレガシー産業の生産性向上に取り組むスタートアップ企業との連携ニーズが高まっているが、地域企業とそれらスタートアップとの間には地理的・心理的な隔たりが存在し、局所的な連携にとどまっているのが現状だという。
この現状を打破するために、地域企業と地域課題解決型スタートアップの橋渡しを「面」で行う新たな枠組みとして、各地域経済の中核である地域金融機関とともに、同コンソーシアムを設立したそうだ。
この記事の著者
Finance News Navi編集部
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