2024年9月5日7:45
今井書店は、同社公式の書店ポイントアプリ「BookStore」にて、トーハンが運営する「オンライン書店 e-hon」と連携したEC(通販)機能、PockectChangeと共同開発した、ポイントチャージ機能を2024年8月5日にリリースする。EC(通販)機能の追加により、商品の在庫検索、注文、自宅発送までをワンストップで行い、顧客利便性をより高く、よりお得に本を購入してもらうことを実現する。また、ポイントチャージ機能は、予めチャージしたポイントで決済を行うことができる。
今回リリースするEC(通販)機能、ポイントチャージ機能の基盤となる今井書店公式ポイントアプリ「BookStore」は、4月のリリース開始時から約1カ月で3万ダウンロードを突破し、8月1日現在では6.7万ダウンロードを突破した。同アプリの会員登録者数は5.5万人に上る。これは、山陰地域の人口約120万人のうち、約5%がアプリを利用している計算になる。
同社の会員基盤はBookStoreアプリの前身である「今井書店カード」サービスにより培われてきたそうだ。同社では、今井書店カードによるポイントサービスを2003年より開始し、約20年間行ってきた。「今井書店カード」の会員登録者数は、累計で約50万人に上る。
これまでリアル書店の良さを中心に展開してきた同社が、リアル書店とネット書店の良さを合わせて顧客に提供できる、複合的な小売を目指すうえで、BookStoreアプリの追加機能としてリリースするEC(通販)機能は意義があるとしている。
同社はトーハンと連携したEC(通販)機能を自社の会員サービスの母体となるBookStoreアプリにて実現している。
現在、EC(通販)機能の支払い手段は、チャージ又はポイントでの決済にとどまっているが、今後はクレジットカード等でのチャージも可能になり、さらには決済手段としてはより一般的なQRコード決済機能についても順次追加していく方向だという。また、EC(通販)においては、CD・DVDなど商材の拡大や、地域特産品などの通販も視野にいれ、顧客のさらなる利便性を追求していくという。
今後、BookStoreの機能拡大についても順次進めていき、例えば、アプリを紹介した側とされた側が互いに特典を受けられる機能(=友達紹介機能)や、EC(通販)であらかじめ商品を予約し、店頭で受け取るといったサービスを導入することでオンライン書店を起点としたリアル書店での購買促進を図ることができると考えている。
また、今回のEC(通販)機能リリースに伴い、ウェブルーミングのさらなる促進として、自社スタッフによる本のレコメンド機能等もアプリにて今後展開していくそうだ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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