2024年9月24日7:00
ジェーシービー(JCB)は、中国新聞社と廿日市市が連携のうえ行う、観光庁の特別体験事業「世界遺産の島・宮島での特別体験」において、同事業実施期間中、インバウンド観光客および国内観光客向けの利便性向上を企図して、 Apple Pay ・ Google Payで決済できるNFCタグ決済サービスを導入すると発表した。また、同サービス導入は、アメリカン・エキスプレス・インターナショナル,Inc.の協力のもと、実施される。
宮島の来訪者数はコロナ禍以前の水準まで回復し、G7広島サミットを契機に海外インバウンド観光客も増加している。JCBは、宮島をとりまく環境変化に対し、キャッシュレスによるサポートの取り組みとして、NFCタグ決済サービスの導入を実施する。
NFCタグ決済は Apple Pay ・ Google Pay を利用した決済スキームであるため、インバウンド観光客および国内観光客との親和性が高いと想定され、利便性の向上および消費拡大への貢献が期待できるそうだ。
加えて、キャッシュレス化の促進による店舗側のメリットも訴求していく。現金の取り扱いは毎日のレジ締め作業や現金・売上の管理が煩雑であるという課題がある。キャッシュレスインフラを整備することで、店舗側のこれらの課題を解消し、業務効率化につなげる。
JCBはこれまで、NFCタグ決済を特定の施設や特定の店舗で導入した実績はあるが、宮島のように観光エリアで複数店舗に対し一律での導入は初の試みだという。宮島をモデルケースとして、全国の観光地に横展開することも視野に入れ、取り組む。
実施期間は2024年10月18日~25日で、参加は宮島およびその周辺35店舗(参加店舗数は変更の可能性があり)となる。NFCタグ決済利用で、1,000円以上の会計から300円引きとなる。
なお、NFCタグ決済は利用者自身のスマートフォンで決済を完結することができる完全非接触型の決済サービスで、コロナ以降の事業者のビジネス環境・消費者の需要の変化への対応が可能だという。決済時の店舗側の操作が不要でスピーディーに決済ができるほか、NFCタグは小型で電源不要のため柔軟に設置場所をレイアウトでき、混雑の分散が求められるスタジアムや期間限定イベント会場のような催事場、小規模店舗などのキャッシュレス決済未導入店の導入にも適しているという。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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