2011年6月29日18:55
ベライゾンビジネスは、米国時間の2011年6月29日、米・Epsilonが、自社のグローバルなeメール・プラットフォームのセキュリティを増強するため、クラウドベースのセキュリティ・ソリューションを採用すると発表した。
Epsilonは、従来のセキュリティ侵害の発見方法を大幅に向上させたというベライゾンの新しいセキュリティ技術を初めて導入する。同技術の採用により、これまで不可能だった「進行中のコンピューター犯罪」を発見し被害を軽減することができるという。
Epsilonでは、ベライゾンの専門性やデータを生かし、「正常なネットワーク稼働状況」の基準を設定した。同社は、この設定した基準に基づき、ネットワーク上で正常でない動きがあった場合には、ベライゾンから警告を受け、ほぼリアルタイムでハッキングや不審な添付が疑われるような兆候を通知する。Epsilonではベライゾンの支援のもと、数千行のログデータを解析するなど、時間のかかる作業をを減らすことが可能だ。
ベライゾンは、同機能を提供するために、自社の広範なグローバルIPネットワーク、世界のどこからでも利用できる最大規模の情報漏えい・侵害に関する統計データ、そして世界のハッカーと戦ってきた経験を生かし、ベライゾンのクラウド環境の中でカスタマイズされたソリューションを開発する。
また、子会社のテレマークが提供するベライゾンのクラウドベースのソリューションにより、Epsilonは、常に攻撃に対し先回りできるだけでなく、ハードウェアやソフトウェアの購入、メンテナンス、設定を不要にし、ネットワークの運用におよぼす影響を抑えることもできるという。
ベライゾンでは、Epsilonに対する業務の一環として、eメール・プラットフォームに対するアクセス制限の強化、および2要素認証の導入によるユーザー・セキュリティの向上など、さらに強固な対策も行うという。