2025年2月17日8:32
ネットスターズは、全国の加盟店のキャッシュレス決済を支えるマルチキャッシュレス決済ソリューション「StarPay」で、QRコード決済事業者の利用者向けクーポン施策のシステムと接続し、StarPayが加盟店から決済時に商品情報を取得しQRコード決済事業者にリアルタイムで連携する「フィルタリング機能」を実装したと発表した。QRコード決済事業者は取得したいJANコードやカテゴリコードをネットスターズが提供する管理画面上に事前登録することで、必要な商品の情報だけをリアルタイムに受領できるという。
第1号としてPayPayに同機能を提供し、PayPayの「PayPay商品特定クーポン」や『「PayPayクーポン」※特定商品除外型』の発行に対応する。なお、加盟店での活用に際してはPayPayおよび対象商品のメーカーによる承認、POSレジ開発対応が必要となる。
昨今、メーカーや自治体等が実施する店頭での販促活動で、特定商品のみを対象としたキャンペーン、もしくは反対に特定の商品を除外して適用するキャンペーンの実施が増えている。商品を特定するために、一般的に活用されているのがJANコードだ。JANコード情報を加盟店からQRコード決済事業者へ連携する際、情報保護の観点から、加盟店が必要情報を抽出する必要があった。今回実装した「フィルタリング機能」を利用することで、加盟店側の情報抽出業務の手間が削減でき、よりフレキシブルに販促活動を行うことができるそうだ。
加盟店の商品購入時に、「StarPay」が金額情報等に加えてJANコードやカテゴリコードを取得。クーポン施策に必要な情報のみを抽出し、QRコード決済事業者へ提供する。さらに期間を設定することで、商品ごとのきめ細やかなキャンペーンを実施できる。商品情報の取得を通じて「特定商品」「特定商品の除外」の両方のキャンペーンを支援する機能の提供は、決済ゲートウェイ事業者では初となる。
「PayPay商品特定クーポン」は、利用者がPayPayアプリより商品特定クーポンを事前に獲得。対象のStarPay加盟店でクーポン対象商品を「PayPay」で購入すると、クーポンが適用され、後日ポイント付与される。PayPayはStarPayから取得したデータを元に、クーポンやキャンペーン施策を行ったメーカー側へ効果測定などのフィードバックが行える。
「PayPayクーポン ※特定商品除外型」は、総額型ポイント付与キャンペーンやPayPayクーポンの対象店舗において、利用者の購入金額総額に応じてPayPayポイントが付与される。店舗側で付与対象外としたい商品があった場合、それを除いてレジ対応することが、店頭やシステム上の手間が大きく運用上困難という課題があった。今回の機能開発により、PayPayはネットスターズが提供する管理画面からポイント付与対象外商品を選ぶことで、その商品情報を受け取る設定ができ、ポイント付与額の計算の際に対象商品分を除外できます。そのためポイント付与対象外商品を扱う店舗でも総額型ポイント付与キャンペーン・クーポンが利用可能になる。