2025年5月13日8:00
Ingenicoは、40年以上にわたり決済ビジネスを展開している。同社のデバイスは世界中に4,000万台以上設置され、2,500以上のアプリが連携しているという。イギリス・ロンドンで介された「Retail Technology Show」では、オールインワンPOSシステムの「AXIUM CX9000」、手のひら静脈認証決済「Ingenico Palm Vein」などを紹介した。オールインワンPOSは複数の競合メーカーがサービスを提供しており、手のひら静脈決済もAmazonやテンセントといった大手企業が参入している。そうした中でも市場での優位性を保てる同社ならではの強みがあるそうだ。

エコシステムの充実度が強み
販売、決済、付加価値サービスを統合
オールインワンPOSシステムの「AXIUM CX9000」は、店舗のPOS業務に適した端末だという。店舗のPOS業務を統合して管理することができる。

店舗側にはタブレットとなり、「AXIUM RX9000」と連携して利用可能だ。RX9000はAndroid端末で、今年の第3四半期の終わりから第4四半期に発売される予定だという。また、バーコードスキャナーやプリンターなどのオプション周辺機器とも連携可能だ。
タブレットと連携した製品は競合の決済端末会社なども提供しているが、同製品の強みは「エコシステムの充実度」であるとIngenico UK&Nordics Head of Sales Kris Doig氏は説明する。Kris氏は「例えば、キャッシュドロワーやプリンター、リモートプリンター、スキャナーなどの機器があります」とした。
さらに、「マネージド360ソリューション」と呼んでいる端末資産管理ツールを提供している。これは、店舗内または企業全体でデバイスを適切に管理し、稼働中のソフトウェアを追跡可能だ。また、端末やソフトウェア管理だけでなく、ボタン1つで機能を有効にできるのが特徴だという。
付加価値機能も追加されているため、DCC(他通貨決済)、デジタル領収書などの管理を迅速に行うことができるという。例えば、セキュリティ機能、プロフェッショナルサービスも利用できる。
すでに複数のイギリスのクライアントが同製品に興味を持っているという。まずは、パイロットを早くスタートさせたいとした。
年末までに1億登録が可能、モバイル登録も視野に
機能を大幅改善、競合に比べての強みとは?
また、手のひら静脈認証決済「Ingenico Palm Vein」に関しても米国の「NRF Big Show」に続いて展示した。
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