2011年8月12日18:09
東芝は、ブラジルのセンプ東芝インフォルマティカ社(STI)と、半導体設計の合弁会社「STIセミコンダクターデザインブラジル(STI Semiconductor Design Brasil Ltda.)」を設立したと発表した。今回の新会社は、日本とブラジルの両国政府間で進められている経済・産業分野における協力関係強化の取り組みの一環として、2010年12月3日付での両社間による基本合意に基づいて設立されたものである。
代表者にはSTIのアフォンソ・アントニオ・ヘンネル社長が就任。資本金は400万米ドルで、STIが70%、東芝が30%出資する。新会社は、今後、ブラジル国内で需要が期待される各種カード、無線タグなどに搭載される無線ICの設計から業務を開始する。従業員は、設立当初は数名規模だが、2~3年以内に30人規模に拡大する予定であるという。
今回の新会社設立は、2006年4月に地上波デジタルテレビの導入に際して日本方式を採用したブラジルと日本の両国政府間における協力関係の構築、およびそれに関連したブラジル電気電子産業の発展にかかる協力枠組みの趣旨に沿うものである。