2026年4月30日8:00
和田 文明
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プロフィール キャッシュレス、電子マネー関連のジャーナリスト/ライター、主に欧米、アジアのセキュリティを含むキャッシュレス情報、カスタマーロイヤルティプログラム情報を取材 |
“AI(人工知能)とペイメントについて”の第3回目は、欧米のAI(人工知能)によるオペレーション効率化と金融犯罪対策について紹介してみたい。
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Index(目次) 1、ペイメント(決済)とAI(人工知能)とは 2、欧米のAI(人工知能)の規制環境とコンプライアンス 3、AI(人工知能)によるオペレーション効率化と金融犯罪対策 4、AI(人工知能)がバックアップする次世代決済モデル 5、コンシューマーAIからエージェント型決済オペレーションへ |
AI(人工知能)の決済部門における最も即時的かつ定量的な影響は、運用効率の改善と金融犯罪対策の高度化において見受けられる。①「高度なセキュリティと不正検知(Fraud Detection)」、②「コンプライアンスと金融犯罪対策(AML:マネーロンダリング対策、KYC:顧客確認)」、③「バックオフィス業務の自動化と効率指標」の3つの金融分野における犯罪対策について掘り下げてみたい。
- 高度なセキュリティと不正検知(Fraud Detection)
AI(人工知能)/ML(Machine Learning、機械学習)モデルは、不正検知において、従来のルールベースのシステムを凌駕するパフォーマンスを示している。機械学習(Machine Learning)はAI(人工知能)の一種で、データからパターンを自動的に学習し、予測や意思決定を行うアルゴリズム(モデル)を構築するテクノロジーで、決済リスク評価の基盤である。機械学習(Machine Learning)モデルは、個人の取引履歴や支出習慣から異常なパターンを検出し、その結果に基づいて自律的なアクションを開始することができる 。例えば、エージェントAI (Agentic AI)*の初期形態は、疑わしい取引をリアルタイムで一時停止し、顧客にアラートを送り、自然言語による本人確認を通じて次のステップをパーソナライズして開始するなど損失を防止し、顧客の信頼を構築する介入を可能にする。
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*エージェントAI(人工知能)とは、自分で考えて行動する自律的なAI(人工知能)で、単なる指示実行や自動化を超え、文脈を理解し、戦略を立て、人間を介さずに支払いタスクをシームレスかつ独立して実行する能力を有す。これが「Agentic Commerce(自律的な商取引)」という新たな分野を生み出している。 |
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