2011年9月17日9:00
英国は来年のオリンピック開催に向け急ピッチで交通インフラなどを整備している。世界中から集まる大勢の人たちに快適なサービスを提供するためには、トラフィックやショッピングのスピード化は重要な課題。
その解決策のひとつが非接触決済だ。英国はいま欧州圏で非接触決済がもっとも進んだ国になっている。
Visaヨーロッパが調査した結果、非接触決済利用者の85%が友人や家族にこの新しい決済手段を推奨していることがわかった。実体験した利便性は口コミで広がる。
いっぽう、28%は利用できる場所が少ないことに不満を持っている。利用できる場所がないこともあるが、店が非接触決済を積極的に勧めていないと回答した人は57%もいた。
調査結果から非接触決済の利用者は、そのスピードと利便性に満足してはいるが、まだ利用できる場所が少ないと感じていることがわかる。
カードビジネスは双翼モデル。利用者と利用場所の両方が整ってはじめて、ビジネスとして成立つ。現在英国で非接触決済ができる場所は7万カ所。オリンピックまでの間、もうひと頑張りが必要だ。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。