2012年5月6日9:00
PayPalは3月、スマートフォンを決済端末に使えるソリューション「ヒア(Here)」を投入し、リアル店舗の加盟店開拓をスタートした。メインターゲットは個人事業主だ。
この分野のパイオニアはSquare。加盟店数は100万を超え、取扱高も急上昇している。3月の予測では2012年の総取扱高は40億ドルだった。それを4月末時点で50億ドルに上方修正した。
Squareの加盟店手数料率は2.75%。それを追いかけるPayPalの加盟店手数料率は2.7%と、0.05%安くしている。
加盟店への立替払いは、Squareが翌日だったのに対し、PayPalは当日とした。ただし、PayPal口座を保有し、PayPalデビットカードを利用すれば当日現金化できる。
PayPalは発表から1カ月で20万加盟店と契約した。はたしてこの対決はどうなるのだろうか。
いずれにせよ、短期間に何十万加盟店を獲得するというビジネスモデルは、いままでのアクワイアリング業界の常識では考えられなかったことだ。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。