2012年6月11日9:00
中央ヨーロッパでもモバイル決済が進展している。なかでもハンガリーは先陣をきっている。
セラム(Cellum)はハンガリー有数のモバイル決済開発会社だ。2000年の創業で、昨秋、ハンガリーでMasterCardのモバイル決済アプリを立ちあげた。
今回開発したバージョンは寄付、タクシー料金支払い、事前予約決済だ。これらはいずれもQRコードの活用で実現している。
たとえば、QRコードタクシー料金支払いの場合、現金やカードを使わずに決済できる。利用者はタクシーに設置されたQRコードを携帯でスキャンし料金を入力すれば、タクシー運転手の口座に即時入金され、ショートメッセージで運転手に通知される。
タクシーにPOSを設置する必要がなく、ローコストでキャッシュレス支払いが可能になる。
セラムはモバイル決済サービスを中央ヨーロッパ諸国への拡大する計画だ。ハンガリーでは、NFCを使わなくても、モバイルでローコストで便利な決済を実現している。見習うべき点が多い。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。