2012年8月16日9:00
モバイルウォレットで最も成功しているといわれるスターバックスと、モバイルチェックアウトで最も成功しているSquareが提携した。
単なる提携ではなく、スターバックスはSquareに2,500万ドル(約20億円)を出資したのである。顧客体験価値を重視するスターバックスは、Squareの先進的なソリューションが体験価値の高揚に寄与すると判断した。
スターバックスが魅力を感じたのは、ペイウイズスクエアというソリューション。店頭でカードやスマートフォンを提示する必要がなく、顧客がスターバックスに近づくと自動的に顧客の顔写真がレジ画面にポップアップし、顧客は名前をいうだけで決済できるという画期的なもの。
店頭でSquareのカードリーダやレジスターを使う、ということは当面なさそうだ。スターバックスのモバイル決済アプリケーションを廃止することもない。現アプリケーションにSquareのソリューションを追加することになる。
コーヒーショップチェーンが常に先進的な決済にこだわるのは、それだけ決済体験が顧客満足度を高めているからだろう。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。