2012年12月27日9:00
スマートフォンを決済端末にするソリューションで、スクエアやインチュイット、ペイパルと激しいバトルを演じていたベリフォンが、この市場から撤退することになった。
ベリフォンは米国最大のPOSメーカー、世界でもインジェニコについで第2位だ。撤退の理由は、スモールビジネスを対象とする市場は利幅が薄いから。
ベリフォンはこの市場をマイクロマーチャントと呼んでいる。2012年の実績をみると、マイクロマーチャントを対象としたアクワイアリングは基本的に収益性が悪い、という結論に達した。
マイクロマーチャントとの契約やトラッキングのコストは、カミソリの刃という利幅ではカバーできない。これらの加盟店は、利用頻度が少なく、脱会率がきわめて高い。
今後ベリフォンは、直接スモールビジネス加盟店を獲得するのではなく、銀行や加盟店開拓業者向けにプラットフォームとサービスを提供していく方針に切替えた。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。