2012年12月27日18:18
札幌市と、ビザ・ワールドワイド・ジャパン(Visa)、JTB北海道は、雪まつり期間に札幌市を訪れる外国人旅行者に対して、安心・快適に札幌に滞在してもらうため、決済手段の周知を通じた受入環境整備の取組を実施する。
同取組は、「さっぽろシティプロモート戦略」の一環として訪日観光客に対して環境整備をすすめている札幌市と、世界各国にカード会員を擁し訪日外国人受入推進に力を入れているVisaの両社を、札幌市とシティプロモート分野で連携協定を締結し、Visa とはこれまで訪日外国人誘致で連携を進めてきたJTBが橋渡しとなり実現した。
具体的には、①訪日観光客の歓迎と国際観光都市としてのPRを兼ねてさっぽろ地下街・札幌狸小路商店街・札幌四番街商店街における4カ国語での歓迎フラッグの掲示(2013年1月28日~2月28日)、②札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)・さっぽろテレビ塔・札幌雪まつり大通会場に設置する「TRAVELER Wi-Fi STATION(仮称)」での観光案内や無料Wi-Fi提供、③Visaカード利用可能店舗における「SAPP‿RO(サッポロスマイル)& Visaロゴマーク」の掲示、④第64回さっぽろ雪まつり会場における外国人旅行者用の案内看板の設置、⑤第64回さっぽろ雪まつり公式パンフレット外国語版における前述②~④をはじめとする各種受入環境整備の情報掲載、を予定している。また、①~⑤のすべてにおいて、札幌市のシティプロモートのイメージロゴ「SAPP‿RO (サッポロスマイル)」を添えることで、「笑顔になれる街札幌」を内外に発信するという。
なお、これらのプロモーションは、札幌市ならびに札幌駅前通まちづくり、札幌大通まちづくり、さっぽろテレビ塔、さっぽろ雪まつり実行委員会のほか、各商店街組合の協力のもと、実現したという。
Visaによると、多くの訪日観光客が日本ではカードがあまり利用できないという印象を持っており、札幌でカードの利用が可能であることを訴求することは、旅行消費拡大に向けた喫緊の課題であるという。特に訪日観光客が利用できるATMはセブン銀行とゆうちょ銀行のみと限られている上、両替所も少ない日本では、旅行中の日本円調達が難しいため、カードが利用可能であるということを告知することで消費機会の損失を防ぎ、できる限り訪日観光客の消費を拡大することが急務となっている。また、カード決済は現金決済に比べ、外国人の外貨持ち出し制限の規制を受けず、現地通貨の準備などを不要とするため、Visaカードの受け入れをPRすることは、訪日観光客の決済方法の選択肢を増やし、結果として消費拡大につながることが期待できるという。