2013年3月18日8:16
決済代行事業者のソフトバンク・ペイメント・サービス(SBPS)は、2013年3月16日、一般社団法人ブロードバンド推進協議会が主催するゲーム&コミュニティコンテンツのカンファレンス「OGC 2013」の同社ブースにおいて、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が運営する共通ポイント「Tポイント」など、ポイントを活用した決済サービスについて告知を行った。
昨今、日常生活のさまざまなシーンでポイントが貯まるが、そのサービスを決済に活用するケースも増えている。SBPSでは、2011年4月から、ネットマイルと連携し、SBPSの「オンライン決済ASP」と「ネットマイル」を使って決済ができる「ネットマイル決済サービス」を共同展開している。2011年11月には、クレディセゾンと提携し、クレディセゾンが提供する「永久不滅ポイント」の決済サービスを、SBPSが提供するオンライン決済ASPの決済手段として提供をスタートした。
2012年12月には、サイバーエージェントの「アメーバ」と、CCCのTポイントが提携を発表したが、サイバーエージェント向けにTポイント決済を実装した。これにより、リアルで貯まったTポイントがオンラインでも使用でき、貯めることも可能となった。
サイバーエージェントとCCCでは、専用線を引くなど、Tポイント導入に伴うシステム開発が課題となっていたが、その工数も大幅に削減できたそうだ。実際、半年程度かかると思われていた開発期間が1カ月で済んだという。
SBPSでは、クレジットカード、キャリア決済、電子マネーなど、豊富な決済手段のラインアップが特徴となっており、ここにポイント決済を加えることで、企業の販売の機会損失の抑制につながると期待している。ソフトバンク・ペイメント・サービス 営業本部 ダイレクト営業部 林亮氏は、「今後は、Tポイントシステムをサイバーエージェント様のようなデジタルコンテンツだけではなく、物販のオンラインサイトでも同じスキームでご提案していきたい」と意気込みを見せる。
SBPSでは、ソフトバンクグループの強みを生かし、カード会社との交渉など、各社との調整事項も優位にできるという。さらに、ソフトバンクギフトとの連携によるソーシャルギフト、スマートフォン決済サービス「PayPal Here」を総合的に提供することにより、顧客のO2O(Online to Offline)を支援していきたいとしている。