2013年5月15日9:00
景気が回復すると、未来収入の先取りでクレジットの利用が増え、その結果リボ残高の増加になる、というのがこれまでの傾向だった。
しかし米国消費者の3月期は年率2.4%のリボルビング残高減少となった。金額にして8,462億ドルだ。今年はじめてのマイナスになる。
米国の3月度は失業率が低く、株価は上昇を続けている。クレジットカードの利用は年率3.4%の増加となったのは、やはり景気回復を裏付けるものといえよう。
リボルビングではなく、翌月完済のクレジットカードは11.3%という大きな伸びになっているのだ。米国民はリーマンショック以降、刈入れに対する恐怖心が強くなっているようだ。ノンリボルビングとリボルビングの残高比率は2対1だ。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。