ユニークなポイントプログラムで“顧客の笑顔を広げる”（コスコジ）

2014年10月24日8:15ユニークなポイントプログラムで“顧客の笑顔を広げる” 「笑顔創造店舗」として楽しみながら貯まるポイント、特典を提供

JR北浦和駅の東口に2店舗、西口に1店舗を運営する「COSUCOJI（コスコジ）」は、ユニークなポイントプログラムを展開している。「コスコジの2時間店長」「斎藤聖子があなたをイメージしたアクセサリーつくります」「女性スタッフ3人の『全力モモクロ』」「店主 小杉光司による『旦那改造計画』」などなど、貯まったポイントはたくさんの面白いイベントとの交換が可能だ。その背景には、顧客に楽しんでポイントを貯めてもらうことによる関係づくりの強化があるという。

コンセプトは「笑顔創造店舗」、経営理念は“家族の笑顔”
貯めたポイントをさまざまなイベントと交換可能

コスコジのコンセプトは「笑顔創造店舗」、経営理念は“家族の笑顔”。店舗のターゲット顧客となる女性の笑顔から家族の笑顔を増やすことテーマとして、レディース服・子供服・生活雑貨など色々なものをセレクトして販売している。

年に1回交換商品が決められるポイントプログラムは、顧客が楽しみながら貯めることを意識しており、ユニークな特典交換が並んでいる。1,000円の買い物で1つのスタンプを押しているが、60ポイント以上貯めるとさまざまな面白いイベントと交換可能だ。

コスコジ オーナーの小杉光司氏は、「お客さまと絆を深めないと商売になりません。その手段としてこのポイントプログラムを考えました。お客様の評判はすごく良く、最初に特典交換を見せると笑ってくれます。また、口コミも広がります。実際、お客様の口コミからテレビ局の取材を受けたこともあります」と笑顔を見せる。また、ポイント交換を体験してもらうことで、顧客とのコミュニケーションを深めることができるそうだ。

一日店長を体験できるポイント交換が子供に人気
卓球、マッサージ、アクセサリーなどスタッフの特技をポイント交換に組み込む

例えば、「コスコジの2時間店長」は、子供に店長を体験させるため交換する人が多く、一番人気のプログラムとなっている。すでに100回以上交換されており、ほとんどの人が子供に店長を体験させているという。子供は、POSレジを操作してみたいという意識が強く、ディスプレイ、掃除、顧客に声をかけるといったことも楽しみながら行っているそうだ。それが「他のお客様の笑顔を連れてくる、という好循環を生んでいます」と小杉氏は説明する。

また、「関根順子と一緒に卓球2時間」「田畑陽子の『20分マッサージ』」など、店舗スタッフの特技から生まれたプログラムもある。「斎藤聖子があなたをイメージしたアクセサリーつくります」も人気の高いプログラムとなっている。

なお、ポイントは、店舗での1,000円の買い物で1ポイント貯まり、5年間有効となっている。昔ながらの紙のスタンプカードは、目の前でポイントを押すことにより、人間関係を深める大事な要素となっている。現在、約8,000人のポイントカード会員がいるそうだ。

ポイントプログラムは、1年に一度、内容を見直している。交換特典については、顧客からの募集も受け付けているそうだ。毎回、複数のプログラムの要望があり、採用者には30ポイントをプレゼントしている。

「コスコジファミリー会員」への入会を促進
3.5％～4.1％の顧客で、売り上げの多くを占める

ポイント付与・交換についても店舗の負担にならないように、都度、内容を見直している。以前は500円で1ポイントの付与だったが、現在は1,000円で1ポイントに変更。また、ポイント交換についても以前は3ポイントからだったが、現在は60ポイントからとなっている。

ポイントカード以外の取り組みとしては、「コスコジファミリー会員」への入会を促している。現在、約2,000人の顧客に、コスコジの営業案内、商品情報、イベント情報などを紹介した「コスコジ通信」を送付。コスコジ通信にも小杉オーナーや店舗のスタッフが登場し、手書きの内容を含めて、店舗やイベントの魅力を分かりやすく紹介しているそうだ。また、顧客の購買情報については、PCのファイルメーカーで管理している。

「はっきりとした数字は分かりませんが、店舗全体では、上位2割のお客様が月に1回は来店しています。また、7年前は平均単価が2,000円でしたが、商品の品揃えを変更したこともあり、現在は1万円まで高まっています。8,000人の会員の中でも特に貢献度の高いお客様は3.5％～4.1％で、売り上げの多くを占めています」（小杉氏）

例えば、「小杉家に飲み会ご招待」は600ポイントの交換特典となり、60万円以上の購入が必要だが、すでに3人が交換しているそうだ。

プラチナ会員限定のイベントを定期的に開催
“お客様は商品に加え、空間を買いに来る”

顧客との絆を深める機会としては、プラチナ会員限定のイベント等を実施。1枚のポイントカードを貯めるには、6万円以上の買い物が必要となるが、プラチナ会員はさらに貢献度の高い顧客となっている。例えば、プラチナ会員限定でバーベキュー大会を実施した際は、約60人の参加があった。

「ポイントプログラムの「女性スタッフ3人の『全力モモクロ』」のポイント交換を選ばれた場合、みんなでカラオケボックスを予約して歌いましょう、となります。その際は、イベントが1つ増えますので、お客さまとの絆はさらに深まります。ただスタッフの準備は大変です（笑）」（小杉氏）

コスコジでは、今後も顧客との関係を深めるサービスとして、ポイントプログラムを展開していきたいという。小杉氏は、「お客様は商品だけではなく、この空間を買いに来ています。今後もコスコジの理念や取り組みを理解した人と長く付き合っていきたいです」とほほ笑む。ポイントプログラム自体も顧客の要望に沿って、必要な特典を加えていきたいとしている。また、既存の3店舗に加え、2015年初頭には川越にも新店舗がオープンする予定だ。

⇒⇒特集トップへ