2015年5月1日9:43スマートデバイスで進化し続けることがAirレジの強み
2015年4月23日に開催されたマネーフォワード主催による「MFクラウドEXPO」では、リクルートライフスタイル 執行役員 大宮英紀氏が「Airレジ」の機能と将来展望について講演した。
スマートデバイスとネット環境があればレジ会計業務が可能に
Airレジの講演の中では、クラウドとスマートデバイスによりどのように商売が変わってくるか、Airレジの機能とともに語られた。
大宮氏は、クラウドおよびスマートデバイスを使って、今までの行動の仕方、捉え方が大きく変わる、パラダイムシフト、それにおいて商売がどう変わってくるのかについて、説明した。
日本は現在GDPで第3位。そして一方で労働生産性は22位に甘んじているが、日本の社会で当たり前に行っている行動を飛躍的に伸ばす必要があると考えているという。国の成長力という観点で考えると、1つの要素が労働力を拡大していかなければいけない、そしてもう一方は労働生産性を向上していかなければいけないそうだ。
労働生産性の向上を新しい時代に合わせた形で実現しようとしている、そのような思いから各店舗の業務に不都合があると考えていたが、POSレジに着目して新たな定義で新たなPOSレジを開発しようという思いで、有志数人が集まり、Airレジを開発したという。同POSレジアプリは、2013年11月19日にローンチされている。
Airレジは無料で簡単に使うことができ、スマートデバイスとインターネット環境があれば、すぐにレジ会計業務ができるようになる。開始から1年半を経て、飲食業、カフェ、美容院、小売店など、さまざまな業態で利用されているという。現在、北海道から沖縄までありとあらゆる産業でAirレジは使われており、1年でアカウント数は10万を達成した。
Airレジの特徴は3つあり、1つは「POSレジのすべての機能が無料で使用できる」ことだ。2つめは、「スマート」となり、店舗の使い勝手を第一に考えて作られた。そして最後に同社で一番こだわっているのが「進化し続ける」こととなる。例えば、POSレジを1度入れると5年間は同じ製品が使われる。Airレジはクラウドという特性を活かしながら進化し続ける、そしてiPad、iPhoneといったようにグローバルに展開できるデバイスを活用して進化し続けるという。
機能としては、売上分析機能の評価が高いそうだ。売上はクラウド側に、リアルタイムで反映されるため、例えば店舗での今の売上状況をオーナーは自身のiPhoneで見ることが可能だ。
Airレジ自体が単体で機能拡充
また、Airエアレジの特徴としては、リクルートライフスタイルができることにとどまらず、多くの側面で店舗の業務を支援していきたい、という思いからさまざまなサービスと提携している。例えば、カード決済の「Square」、マネーフォワードなどと提携している。これにより、売り上げの入力なしに会計データに全部取り込まれる。Airレジ自体が単体で機能拡充していくことに加え、多くのサービスと接続することによって、業務支援から集客支援まで合わせて経営支援を目指している。
また、レジだけではなく、順番待ちのサービスや予約管理のサービスを2014年秋に開始。Airレジは、日本にある約300万近い中小規模の事業者が便利に使用できるように展開していき、より広範な業務支援を支援していく方針だ。
また、「MFクラウドEXPO」では、「クラウドが変える新時代の商売」というタイトルのもと、Airレジ、ラクスルの2社によるパネルディスカッションが行われた。