2015年7月24日14:34
CSR plcは、英国時間の2015年7月23日、韓国のBrilliantTSが、CSRのCSR1013テクノロジーを搭載した革新的な多機能決済カードを開発したと発表した。
同決済カードは、Bluetoothによってスマートフォンとの通信を行うことで、クレジットカードやデビットカードによる支払いが可能となる。
2.4mmx2.6mmのWL-CSP(ウェーハレベル・チップスケール・パッケージ)で提供されるCSR1013の厚さは0.35mmで、現在市場で入手可能なBluetooth Smart SoCの中で最も薄型の製品となる。
BrilliantTSでは、この超薄型で省設置面積のフォームファクターと低消費電力の特性を活かし、EMV(Europay、Mastercard、Visa)に代表される標準的なカードと同一サイズのスマートカードを開発することで、既存のPOSやATMシステムでも利用できるようにした。
このカードは、1枚で30種類以上のカード情報を登録できるオールインワン型スマートカードで、財布の中のカード類の枚数を減らすことを目的に設計されている。クレジットカードとデビットカード双方の機能に加え、各種公共交通機関にも対応し、ICや磁気カード、近距離無線通信(NFC)、ワンタイムパスワード(OTP)など各種方式をサポートするほか、セキュリティドアキーをはじめとする多彩なアプリケーションも利用できるという。
CSR1013は超薄型パッケージであることに加え、Bluetooth 4.1準拠のソリューションとして低消費電力、128KBメモリー、部品点数およびコストの削減を同時に実現している。同SoCの用途としては、次世代の決済カードやセキュリティカード等に限らず、スポーツ用やウェアラブル製品などの多彩なスマート機器の開発にも対応できるうえ、どのような価格帯の製品にも搭載できるよう、価格設定を低く抑えているそうだ。