2016年3月1日16:32
NXPセミコンダクターズとXiaomiは、公共交通システムにおけるモバイル決済に関する提携を発表した。同提携により、XiaomiはNXPのセキュア・エレメントと近距離無線通信(NFC)ソリューションを採用した次世代フラグシップ製品Mi5をリリースした。
新製品のMi5モデルにより、利用者はタップ・アンド・ペイ方式での運賃決済が可能になり、公共交通システムで切符や交通カードを使用せずにシームレスに入退場できるようになる。さらに、決済のセキュリティを確保しながら、残高照会も行えるようになる。新決済システムの利用は上海と深圳ですでに始まっており、NXPとXiaomiは同アプリケーションの他の都市での導入促進のために協力していく。
レポートによると、中国では現在4億枚の交通カードが使用されており、多くのカード保有者がスマートフォンによるモバイル決済などのソリューションへ移行するとみられている。中国の自動料金収受システム(AFC)市場においてNXPは、1990年代の市場参入以来、カードからモバイルへの移行を推進してきた。Mi5スマートフォンはNXPのNFCソリューションとセキュア・エレメント・ソリューションを採用している。
中国人民銀行の統計によると、中国の2015年第3四半期のモバイル・トランザクション件数は前年比253パーセント増の45億件で、金額では同194パーセント増の18兆人民元に達している。中国の都市化は今後10年間も続くことから、都市交通システムにおけるスマート決済技術市場は急成長が見込まれているそうだ。