2016年6月15日22:53
日立ハイテクノロジーズは、指紋認証技術を手掛けるノルウェーのZwipe AS(ズワイプ社)と、ズワイプ社製品の日本国内における販売代理店契約を締結した。
ズワイプ社は、2009年の設立以来、RFIDおよびICカードへの生体認証機能搭載を可能にする、高速かつ低消費電力の指紋認証アルゴリズムの研究開発を行ってきた。また同社は同分野における特許を保有し、金融決済、セキュリティーID、アクセスコントロールを対象とする製品開発を行っている。
今回、日本初の導入となるズワイプ社製品は、指紋認証機能をクレジットカードやキャッシュカードなどの金融用途に加え、個人認証を必要とする身分証明書、入退館証などへの搭載が可能だ。今後ズワイプ社による製品化が予定されており、日立ハイテクは日本国内におけるズワイプ社製品の販売・技術サポートを行う。
「Zwipe Access(指紋センサ搭載RFID)」は、既設の入退出アクセスコントロールシステムなどを変更するだけで、生体認証機能付きシステムへのアップグレードが可能だ。また、指紋認証がZwipe Access内で完結するため、個人情報保護、漏洩防止の観点からも非常に高いセキュリティーを実現するという。
実証実験中の「Zwipe ID(指紋センサ搭載ICカード型製品)」は、NFC対応のPOS端末にかざすだけで生体認証による二要素認証が可能だ。また、高いパッケージング技術により、ISO規格準拠のクレジットカードサイズへの指紋センサの搭載を世界に先駆けて実現するという。