2016年7月20日9:00
英国の消費者がMasterCardを相手に、190億ポンド(約3兆円)の訴訟を起こす動きが出てきた。
クロスボーダー取引に課金するインターチェンジ手数料は公正取引に反する、という欧州裁判所の判決が出てほぼ2年。ようやく消費者が動いた。
1992年から2008年までの間の取引を考えると、3兆円でも少ないという。消費者が望んでいるのは、MasterCardが違法な利益をあげられないようにすること。
クロスボーダー取引にかかる手数料は1%。ネットワークが未整備の20世紀には通用したが、通信ネットワークが発達し高速化した今となっては高すぎる。それにしても3兆円とは恐ろしい額である。