2017年10月29日9:00
ロンドンを本拠にグローバル展開する金融コングロマリット、バークレイズのジェス・ステイリー(Jes Staley)CEOは、ワシントンで開かれた国際金融研究所の年次総会で、IT企業の脅威について語った。
「すべての銀行は決済領域に重点を置いている。このスペースは今後15年間にわたり、戦いの場になるだろう」と。
その戦いの相手とは、アマゾンやアップルなどのIT企業。テクノロジーと地政学的環境の変化によって、金融業界に地殻変動が起きているという。
特にアマゾンは売り場と顧客の両方を有するグローバル企業。膨大な顧客の購買データと、セラーの販売データを保有している。
これを活用すれば、決済だけでなく、融資、投資、保険など、さまざまな金融サービスを提供できる。それが、金融機関にとっての大きな脅威になっているのである。