2010年10月14日8:44
富士通アドバンストエンジニアリングは10月13日、二輪車のオークションを運営するビーディーエス(BDS)に、ICタグを活用した二輪車オークション会場向け搬入出管理システムを構築し、9月から同社の柏の杜会場で稼動したと発表した。 BDSのICタグを活用したオークション車両の搬入出管理システムは、二輪業界では初めての稼動になるという。
従来、BDSの二輪車オークション車両の搬入出管理は、チェックシートまたはハンディターミナルでバーコードを読み取るなど人手を介して行われていた。そのため、一車両あたり5~6秒の停止を余儀なくされており、オークション会場など車両が同時期に大量に搬入出されるケースでは、順番待ちによるゲート混雑が発生し、ゲート管理者の負荷も多大なものとなっていた。
新システムは、搬入出者が所持するICタグ付IDカードと車両に取り付けたICタグ付搬入出券を搬入出の際に同時に読み込み判定することで、ほぼ無停車で車両の移動を可能にした。ICタグはUHF帯のものを使用している。
これにより、車両搬入出時のゲート混雑が解消され、ゲート管理者も安全上の確認だけで済むため、作業負荷も搬入出作業工数の約60%を削減することができたという。また、車両の誤搬入出の防止、セキュリティの確保も実現できた。搬出権利のない第三者が利用しようとすると、表示器と音声により、アラームを発する仕組みも用意した。