2019年2月15日8:30
「第53回スーパーマーケット・トレードショー2019(略称:SMTS2019)」が2019 年2月13日~15日まで幕張メッセ(千葉県)で開催されている。同展示会は、スーパーマーケットを中心とする食品流通業界に最新情報を発信する商談展示会となり、スーパーマーケットを中心とした小売業をはじめ、卸・商社、中食、外食、海外などのバイヤーが来場している。会場では、スマートフォンによる新たな購買体験の提供、無人レジ、生体認証との連携といったサービス・ソリューションが登場した。
富士通のブースでは、巨大なスマホが登場。富士通エフ・アイ・ピーが開始したモバイルWallet アプリ「まとめトク!」について紹介した。同アプリは、ハウス電子マネーカードやポイントカードを1つのスマホアプリ上で集約・一元管理できる。「まとめトク!」アプリは、フェリカネットワークスが開発・提供。第一弾の事例として、兵庫県でスーパーマーケット「マルアイ」に採用された。
また、富士通では、インジェニコのLane5000シリーズに手のひら認証を組み合わせた「マルチ決済ランドセル」を参考出展した。
東芝テックのブースでは、ユニファイドコマースを紹介。消費者はスマホで商品をスキャンし、最終的に決済まで完了させることでレジ待ちなしの運用が可能だ。入店時にはスマホでチェックインすることで、おすすめの商品を受け取ることができる。また、商品選択後の決済時にはスマホで決済する「スルーチェックアウト」およびレジでの認証の双方が利用可能だ。
また、東芝テックのブースでは、VAAKが防犯カメラの映像をAIで解析することにより、人間の詳細行動を検知し、レジなしで商品を購入することができる決済システムを紹介。誰が商品を手に取ったかを防犯カメラのみで感知するそうだ。
富士電機のブースでは、顔認証技術、および画像認証と静電技術を利用した什器による無人決済のデモを行った。利用者が手に取った品物を感知し、顔認証で決済を行うもの。
パナソニックのブースでは、QRコードを読み取って、画像に誘導してサイトの商品ページに遷移し、決済させるデモを実施。QRコードに加え、NFCによるタッチでの誘導も可能だ。
また、パナソニックは、Liquidと共同で開発した「無人販売ショーケース」を展示。利用者は、Liquidの指紋スキャナーでドアを開け、商品を選んで手に取ると、パナソニックが提供するRFID読み取り技術で、手にした商品を追跡。ショーケース設置のディスプレイに購入したい商品と価格が表示され、商品購入が完了する。
寺岡精工は、利用者がスマートフォンを使い、商品をスキャンしながら買い物できるスマホレジ「Shop&Go」のデモを実施。「Shop&Go」は、スマートフォンにダウンロードした専用アプリを使い、利用者が店舗で商品を選びながらバーコードをスキャンし、マイバックに詰めながら買い物を行う ことができる。レジ精算時には商品スキャンが完了しており、精算スピードを速めることが可能だ。