2020年10月19日7:00
JR西日本は、ICカード「ICOCA」のモバイル化について、2023年春のサービス開始を目指して、開発を進めると発表した。
現在のICOCAカードでは、定期券の購入やチャージなどを行うために駅窓口や券売機を利用する必要があるが、モバイル化によって、「非接触」「非対面」で利用可能となる。単にICOCAカードからの置き換えに留まらず、スマホならではの新たなサービスの展開も図っていくという。
WESTERやsetowaといったMaaSアプリ、e5489やEXサービスなどの予約サービス、決済・乗車・認証機能を担うICOCA、これらをデジタル技術の活用により、シームレスに連携させる。
グループ共通でのポイント付与や、データの活用を通じて、「個」に応じた利用者の移動や生活、観光を便利にするサービスを、2025年の大阪・関西万博を1つのターゲットとして作りあげていくそうだ。
自宅からの一連の旅行のさまざまな場面で、WESTRやICOCAを1つのスマホで利用することで、ポイントが溜まり、次回も同社のホテル、鉄道や商業施設で利用してもらうという循環型で魅力あるサービスの提供を目指す。
なお、社外とも連携した移動のシームレス化、新たなコンテンツ提供とリアルなサービスの磨き上げにより、西日本エリアの活性化と同社グループの成長につなげていきたいとした。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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