「決済連動マーケティング市場要覧」
日本でも注目を集める決済連動マーケティングを幅広く紹介
クレジットカードやデビットカード、オープンループのプリペイドカード、IC電子マネー、IC乗車券といったペイメントカードには、ポイント特典やキャッシュバック、会員制サービスなどの付加価値サービス、金利のディスカウン、販売事業者やサービス提供事業者などとタイアップした割引クーポンなどのインセンティブの提供が非現金決済に伴って提供され、ユーザーの獲得や決済金額の拡大を図っている。本レポートは決済連動マーケティングを幅広く紹介している。日本でも「決済+販促」を連携した取り組みが注目されているが、本レポートの発行が決済と連動したマーケティングの発展の一助となれば幸いである。
●編集・発行:TIプランニング
●発売:2015年8 月20日
●4色オールカラー(384ページ)
定価:90,000円+消費税(税込9万9,000円)
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内容
第1章『クレジットカードとカスタマーロイヤルティ』
第2章『デビットカードとカスタマーロイヤルティ』
第3章『電子マネー・プリペイドカードとカスタマーロイヤルティ』
第4章『モバイル財布とカスタマーロイヤルティプログラム』
第5章『CLO (Card Linked Offers)とCLM (Card Linked Markting)』
第6章『オープンCLM (Card Linked Marketing) 』
第7章『モバイルバンキングとカスタマーロイヤルティ』
目次一覧
■レポート概要
同調査レポートでは、全7章で構成。第1章の『クレジットカードとカスタマーロイヤルティ』では、クレジットカードに関しては、特典ポイントプログラムのみならず“Stoozing”(“居眠り”期間限定リボルビング金利減免サービス)やキャッシュバック特典についてVISAやマスターカード、アメリカン・エキスプレス、Discoverなどの国際ブランドクレジットカードのプロパーカードとコ・ブランディドカードについて紹介する。また、デパートなどのクレジットカードに関して、プライベートラベルカードのハウスカードの特典ポイントプログラムについても触れておきたい。
第2章の『デビットカードとカスタマーロイヤルティ』では、世界規模のペイメントカードのマーケットで、クレジットカードを抑えて急速に拡大するオン・オフのデビットカードであるが、クレジットカードに比べて収益性が低いデビットカードに付帯されているカスタマーロイヤルティプログラムについて、アメリカやイギリス、オーストラリア、カナダ、シンガポールの状況を紹介する。
第3章の『電子マネー・プリペイドカードとカスタマーロイヤルティ』では、IC電子マネーやプリペイドカードにどういうふうにカスタマーロイヤルティプログラムが付帯されているのか、イギリスのIC電子マネー“sQuid”のほか、シンガポールのIC電子マネーNETSとNETS Flash Pay、韓国のCashbee、台湾のiCashやMOS Card、タイのSmart Purseの特典プログラムを紹介するほか、アメリカやカナダ、イギリス、ドイツ、オーストラリア、中東などのオープンループとクローズドループのオンラインプリペイドカードに付帯されている特典プログラム事例を紹介してみたい。
第4章では、『モバイル財布とカスタマーロイヤルティプログラム』として、近接型や遠隔型のモバイルペイメントアプリであるモバイル財布に付帯された優れた特典ポイントプログラムや特典クーポンプログラムを紹介する。モバイル財布は、電子財布の一種で、主にスマートフォンや高機能モバイルフォンデバイス上にクレジットカードや電子マネー、IC乗車券、プリペイドカードなどのペイメント機能やポイント特典などのリワードプログラム機能、クーポン機能、モバイルギフトカード(バウチャー)機能、各種優待サービス機能を“財布”(Wallet)に見立てたアプリケーションを用いて一元的に管理し、リモートまたはNFCやQRコードなどのテクノロジーによる近接型のモバイル決済の効率化とセキュリティの向上、ならびにユーザーの利便性を高めるソフトウェアを用いたプログラムである。
第5章では、クレジットカードなどのペイメントカードの決済履歴に応じて、効果的に加盟店による特典サービスを当該顧客に対しオファー(特典提供)する割引クーポンなどを発行し、ナビゲーションやビッグデータを活用し、タイムリーにカード加盟店にクレジットカードホルダーであるユーザーを送客するマーケティングサポートサービスのCLO(Card Linked Offers)やCLM(Card Linked Marketing)について、アメリカのイシュアCLOプログラムのプロバイダーであるCardliyticsやEdo Interactive、CARTERA、Free Monee、Fiservを紹介する。
第5章ではイシュアベースのCLOプログラムのサービスプロバイダーを紹介したが、第6章では、オープンCLOプログラムについてCardspringやCoupon.comのようなアメリカのオープンCLOのサービスプロバイダーを紹介する。新興国を含め現在世界的規模で急速に拡大しているモバイルバンキングチャンネルの出来不出来が、銀行などの金融機関のカスタマーロイヤルティを大きく左右している。銀行などの金融機関が今後顧客からロイヤルティを獲得するためには、モバイルバンキングへの効果的な投資によるセキュアで使い勝手の良いモバイルバンキングアプリの顧客への提供が重要な要素となっている。
第7章では『モバイルバンキングとカスタマーロイヤルティ』として、こうした世界中のリテールバンキングにおけるモバイルバンキングのカスタマーロイヤルティ状況を紹介する。また、それぞれの国で“NPS”で高い評価を得ているスペインのBankinterやイタリアのFineco、アメリカのUSAAの3つの金融機関を紹介する。