2010年12月27日11:03
月刊「アイ・エム・プレス」Vol.176 [進化するITがマーケティングを変える」
“技術ありき”ではなく課題解決型のアプローチが求められる
どのような分野でも新技術の活用には一定のリスクが伴う。しかし、それを恐れていては進化の恩恵を享受することはできない。マーケティングにおいてもそれは同様であり、リスクヘッジを念頭に置きながらも、積極的に新技術を取り入れていく姿勢こそが革新をもたらすと言えるだろう。
実現しつつある“夢の21世紀”
ITの進化はとどまるところを知らない。特に近年では、携帯電話をはじめとする情報ツールに、次々と新たな技術が搭載されるようになってきている。
例えば10年前に、もともとは軍事用に開発されたGPS機能が、当たり前のように携帯電話に搭載されることを誰が予想していただろうか。さらに最近では、おそらく数年前までは大学の研究室など以外では全く耳にすることがなかったAR(拡張現実)といった技術までが、携帯電話上で活用されるようになっている。このような動きは今後、加速することはあってもブレーキが掛かることはないだろう。大げさに言えば、『ALWAYS三丁目の夕日』の時代に多くの人々が想像していた、科学技術が社会にあふれる“夢の21世紀”がまさに実現しつつあるのだ。
このような時代において、企業がマーケティングに“進化するIT”を活用しようとするのは当然のことであり、すでに多種多様な技術を活用したさまざまな試みが行われている。しかし、進化のスピードが速いだけに、それらにキャッチアップするだけでも容易なことではなく、さらにマーケティングの文脈に組み込んで有効活用するためには、多くのハードルを越える必要があるのは想像に難くない。従って、一朝一夕に成果を出すことは難しく、多くの企業が試行錯誤を続けながら、成功への道筋を模索しているというのが実情であろう。
今回の特集では、“進化するIT”のマーケティング活用に積極的に取り組む企業のケーススタディを中心に、ITの進化がマーケティングに与える影響とその方向性を探った。
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