2011年6月1日23:30
大日本印刷(DNP)は、携帯電話とデジタルサイネージを組み合わせたノベルティ自動配布システム「Get One Signage System(ゲット ワン サイネージ システム)」を開発し、2011年6月1日から販売およびレンタルを開始すると発表した。
今回開発した「Get One Signage System」は、企業が携帯サイトでプレゼントしているノベルティから、生活者が欲しいノベルティに応募すると、携帯電話に2次元コードを送信し、その2次元コードを専用のノベルティ配布マシンにかざすことで、応募したノベルティを入手できるシステムである。専用ノベルティ配布マシンには、32インチのデジタルサイネージが組み込まれ、商品やサービスの広告、キャンペーンやイベントの告知など、さまざまな情報を表示することができる。
DNPは、キャンペーンやイベントなどの企画・立案から、プレゼントキャンペーン用携帯サイトの構築・運用、ノベルティの提供、デジタルサイネージのコンテンツ制作・配信といった運営までをトータルに提供する。専用ノベルティ配布マシンの設計やメンテナンスなどは自動販売機の製造・販売を行うFujitakaが担当する。
企業は、同システムの導入によってキャンペーンやイベントにおける、ノベルティの配布やマーケティングデータの収集を安価に行えるという。また、同ノベルティ配布マシンは、タバコの自動販売機を改良することで低価格を実現した。
利用例としては、試供品などを配るだけの場合が多いサンプリングと異なり、携帯サイトを経由することで、企業のWebサイトへの誘導に加え、アンケートへの回答により、応募者の属性の把握といったマーケティングデータの取得や新規会員の獲得などへ活用できる。
顧客を抽選会場に誘導させて抽選を行い、1等~4等の景品をノベルティ配布マシンで配布するなど、さまざまなプロモーションと組み合わせた活用が可能だ。また、店舗でアンケートに答えた来店者へのプレゼントとして贈る場合、ノベルティマシンを特定の箇所に設置することで店内の回遊率向上策として活用できる。さらに、企業のショールームなどに設置し、来場者へプレゼントを贈るツールとしても利用することが可能だ。
販売価格は110万円(税別)。DNPでは、流通業界やイベント運営会社、食品メーカーなどに向けて提案し、2011年度までに200台の設置を目指す。同社ではGet One Signage Systemの販売及びレンタルにより、2011年度2億円、2012年度5億円の売上を見込んでいる。