2011年7月22日14:57
トッパンフォームズと日本電気(NEC)は、2011年7月22日、保冷剤の「メカクール」を活用した付加価値サービスとして、SaaS型の温度管理トレーサビリティサービスを提供開始すると発表した。トッパンフォームズは、今後3年間で20億円の販売を目標としている。
これまで医療・食品など、冷蔵や冷凍が必要な商品を扱う業界における保冷・輸送業務では、主にドライアイスが使用されていた。これに置き換わる仕組みとしてトッパンフォームズでは、環境を考慮したメカクールを活用している。一方、NECでは、温度・湿度・衝撃センサ付きRFIDタグを活用したSaaS型クラウドサービス(物流品質トレーサビリティ for SaaS)を通じて、保冷・輸送業務の品質可視化を行っている。
従来、保冷・輸送の温度管理は、トラックや倉庫に固定した温度測定器で定点的に測るのが中心で、出荷から納品まで途切れなく温度変化をトレースしたいというニーズには十分に応えることができなかったという。
今回、最適な保冷技術を持つトッパンフォームズと温度管理のSaaS型クラウドサービスを提供しているNECが協業することで、保冷・輸送業務の温度管理の可視化を実現し、出荷から納品までの低温維持と一貫した温度履歴情報の管理が可能となった。