2013年8月13日16:25
トッパンフォームズは、社員証や学生証などのID(IC)カードを多目的に使用できるようにIDカードの情報を自動で編集・連携するプログラム「ID工房Assist」を開発し、自社のIDカード発行システムに無償バンドルしたと発表した。これにより、IDカード発行システムの自社運用が従来のおよそ3分の1の価格(およそ200万円)で可能になるという。
最近は個人情報保護の観点からIDカード発行機を自社運用するケースが増加している。また、1枚のIDカードをコピー機の個人認証や勤怠管理など複数用途で使用するようになり、カードの追加発行や情報の追加登録などが逐次必要になってきた。しかし、IDカードに登録する情報は利用する機器やメーカーで異なるため事前の編集が必要で、自動編集機能を有するのは500~600万円以上の高額システムしかなかったそうだ。それ未満のシステムでは、情報を1件ずつ手入力しなければならず、USBメモリーなどを利用して個別登録を行う必要があったという。今回開発したプログラムの無償バンドルにより、自社運用の事務負荷が大きく改善されるそうだ。
トッパンフォームズでは、今回のプログラム開発を機にIDカードを発行する一般企業や大学等教育機関に向けて、自社発行システムの一層の拡販に努めていく。同社では、IDカード発行システムとして2013年度に3億円の売上を目指す。