2011年10月5日23:13
凸版印刷とサントリーフーズは共同で、省電力の電子ペーパーサイネージ「まちコミ」を搭載する自動販売機を開発し、仙台市の協力のもと仙台市内の仮設住宅7カ所で、地域情報インフラとして活用する可能性を探る実証実験を2011年9月26日から開始している。
まちコミは凸版印刷が提供する低商品電力の電子ペーパーを活用した情報配信サービスである。すでに仙台市地下鉄南北線でまちコミを展開し、ニュースや天気予報とともに広告情報などの情報を配信している。
今回の実証実験はサントリーフーズの自動販売機に、凸版印刷のまちコミを搭載して開発したまちコミ「自動販売機」を仙台市内の仮設住宅7カ所に設置。ニュースや行政情報など、地域コミュニティに関する情報を配信している。生活者の身近にある自動販売機を活用して情報配信を行うことで、デジタルデバイスなどの有無に関係なく、幅広い世代の地域住民が、生活に有用な情報に接触できるという。実験では、これにより地域コミュニティの活性化を支援し、地域に欠かせない情報インフラとしての効果を検証する。
両社では、同実験をもとに、自治体や住宅関連などの地域コミュニティが必要とされる団体へまちコミ「自動販売機」の展開を検討するという。