2012年2月29日12:27
サムスン電子とフェリカネットワークスは、日本におけるNFC対応モバイルサービスの本格展開を視野に、提携すると発表した。サムソン電子はフェリカネットワークスの戦略的パートナーとして、モバイル端末のおサイフケータイ機能を実現するNFC互換のFeliCa ICソリューションを開発するという。サムスンとフェリカネットワークスのNFC SAM(セキュア・アプリケーション・モジュール)チップを搭載することで、電子マネー、クレジットカード、交通乗車券など、幅広い機能を携帯電話の中に取り込むことができるという。
今回の提携のより、サムスンは、国際規格ISO/IEC 14443/18092(Type A/BおよびFeliCa)準拠のNFC コントローラに加え、セキュリティ機能を備えたFeliCa SAM ICチップの開発に携わる。フェリカネットワークスは、サムスンに対し、主要技術の提供を行う。フェリカネットワークスからの技術提供により、日本ですでに確立しているFeliCa(NFC-F)リーダとおサイフケータイを利用した世界最大のモバイル非接触インフラでの相互運用が可能となる。
今回の両社の提携により、NFC-SAMチップの開発につながるだけでなく、既存のおサイフケータイのインフラやサービスがそのまま利用可能となる。また、世界各国で、NFCコントローラをNFCリーダやサービスに搭載することも可能だ。なお、新開発のNFC-SAMチップの商品化は、2013年を目標としている。