2014年11月20日15:19
大日本印刷(DNP)とコネクシオ、アットマークテクノは、DNPのデータセンターを利用したクラウドプラットフォームと、コネクシオのネットワークインフラ、アットマークテクノのゲートウエー端末などを組み合わせ、M2M(Machine-to-Machine:機器間通信)/IoT(Internet of Things:モノのインターネット化)システム構築をワンストップで支援するサービスを2015年春に開始すると発表した。
ワンストップで提供する製品・サービスは、クラウドプラットフォーム、ネットワークインフラと各種通信機器、柔軟なカスタマイズが可能なゲートウエー端末「Armadillo(アルマジロ・IoT」、Armadillo-IoT用アドオンモジュール、NFCモジュールとなる。
まず、DNPが運営するDNP柏データセンターを利用し、M2M/IoTサービス用のクラウドプラットフォームを提供する。同センターは、高い情報セキュリティと耐震性を備えるとともに、環境負荷低減にも配慮しているそうだ。同プラットフォームに、センサーが取得したさまざまなデータを活用するアプリケーションを導入することで、稼働監視、温度監視、自動制御、遠隔操作などのサービスが利用できる。個人情報などの重要データを安全に守り、複数のクラウドアプリケーションの連携とデータの相互利用を可能にする。
また、コネクシオは、特殊車両や自動販売機向けをはじめとするM2M/IoTサービスに20万台以上の通信機器の納入実績があり、その実績を通じて培ったノウハウを活かし、用途に合わせてネットワークサービスと各種通信機器を提供する。ゲートウエー端末とクラウドプラットフォームを結ぶ3GなどのWAN(Wide Area Network)、各種センサーとゲートウエー端末を結ぶWi-Fi、Bluetooth、920MHzなどのLAN/PAN(Personal Area Network)を構築。また、センサーや通信モジュールの組み込み先となる機器やサービスに合わせて、回線速度の設定や各種ハードウエア/ソフトウエアのカスタマイズ対応を行うそうだ。
アットマークテクノ製Armadillo-IoTは、センサー搭載の各種機器に接続され、センサーが収集したデータを集約し、3G回線またはWi-Fi経由でクラウドプラットフォームにデータを送信するゲートウエー端末となる。CPUボード「Armadillo」を搭載しているため、導入企業が開発したアプリケーションのインストールや拡張インターフェースボードの追加など、さまざまな用途への対応が可能だ。
DNPとコネクシオは、Armadillo-IoTに機能を追加するためのアドオンモジュールを開発する。M2M/IoTサービスが高度化し、重要データのセキュリティが課題となる中、DNPがICカード事業で培ったデジタルセキュリティ技術とコネクシオの組み込み開発技術を応用し、セキュリティ機能を追加するためのアドオンモジュールを、2015年春までに開発する予定だ。このアドオンモジュールを追加したArmadillo-IoTを利用することで、センサーが取得したデータのサイバー攻撃による漏洩・不正改ざん、ゲートウエー端末内部のアプリケーションの不正改ざん、ゲートウエー端末の不正改造・成りすましなどの脅威を防ぐことが可能になる。
DNPのNFCモジュールは、NFC機能を機器に容易に付与できる小型の組み込みモジュールとなる。NFC対応のスマートフォンやタブレット端末を介した機器間のデータ通信を実現。また、スマートフォンや非接触ICカードによるユーザー認証などにも利用できる。
3社は、個人情報を含む機密性の高いデータを取り扱う自動車業界やリテール業界を中心に、同ワンストップサービスを販売し、2017年度に10億円の売上を目指す。
企業名 | 所在地 | HP | |
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大日本印刷株式会社 | 〒162-8001 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 [TEL] 03 -3266 – 2111(ダイヤルイン案内台) |
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サービス概要 | |||
国内ICカードシェアNo.1を誇る企業として、ICカードの製造・発行にとどまらず、 ASPソリューションとしてICカードに関連する多様なサービスを実現する 「CDMS(Card Data Management Service)」を提供しています。 ICカード・おサイフケータイへの即時発行から、地域通貨やポイントデータ管理、導入コンサルまで、デジタルセキュリティに枠を拡げた総合的なソリューションを提供し、スマートライフの発展に貢献していきます。 |