2016年6月13日11:41
半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(ST)と、RFIDトランスポンダのサプライヤであるSecuritag Assembly Group(SAG)は、2016年6月1日、IoT機器のデータ送信機能向けに、STのNFCタグICであるST25を採用した小型の「NFC Ferrite Tag」を発表した。
NFC Ferrite Tagは、基板表面へ直接はんだ付けができるメタル・パッドにより、製造工程での表面実装が可能だ。また、金属干渉に対する耐性があるため、金属製品に実装しても機能するという。これらの特徴を持つNFC Ferrite Tagは、コンシューマ機器、ウェアラブル機器およびスマート・ヘルスケア製品のIoTデータ送信機能に適しており、特にウェアラブル機器の小型化、薄型化、軽量化の設計ニーズに対応可能だ。
アンテナを内蔵したNFC Ferrite Tagのサイズは4.9 x 3.0 x 2.5 mm。NFCフォーラムタグ Type 4に準拠したSTのST25TA02Kを採用している。また、ST25TA02Kにより、専用アプリケーション・ソフトウェアを使わずにNDEFデータ(NFC Data Exchange Format:NFCデータ交換フォーマット)をNFC対応Androidスマートフォンから直接実行することができる。さらに、NDEFのサポートに加え、ST25TA02Kは、2Kbit EEPROMへの読み取り・書き込みアクセスを保護する20bitカウンタと128bitパスワードを特徴としている。