2010年9月30日12:00
凸版印刷は9月30日、金融業界や流通業界向けにスーパーや銀行などの店頭で、運転免許証をはじめとする公的認証カードの券面の印刷データを読み取って、自動的に転記、簡易的な本人確認なども行い、各種申請書を自動的に作成する申請書発行システム「SpeedEntry plus」(スピードエントリープラス)を開発、デモ製品の第一弾を完成したと発表した。同社では、今後搭載する機能など検討し、2011年4月を目処に販売を開始する予定だ。
SpeedEntry plusは、公的認証カードの券面の印刷データをOCR(光学式文字読取装置)で読み取り、文字情報として記録する。この情報を自動的に、各種申請書で必要な氏名や住所などを所定の様式に転記し、申請書を作成。申込者の記入や、店舗での受付業務などの負荷を軽減する。店頭で即座に申込手続きを完了でき、さらに紙を使わずにデータ形式で公的認証カードのコピーや申請書類の保存できるため、郵送費の削減や、ペーパーレス化を可能にするという。
また、ICや券面の情報の読み取りから、簡易的な本人確認を行うことを可能にする。SpeedEntry plusはタッチパネルを採用し、付属のタッチペンを使って、補足が必要な電話番号やふりがななどの情報の追加・修正できる。同システムにより、申込業務の効率化、迅速化、デジタル化によるペーパーレス化などが可能になるという。