2024年5月24日17:30
住信SBIネットは、2024年5月24日より、法人向け外貨送金サービスにおける「ISO20022」フォーマットでの送金を開始したと発表した。「ISO20022」フォーマットでの外貨送金サービスの提供は、国内ネット銀行初となるそうだ。
住信SBIネット銀行は、世界の主要金融機関が加盟する通信ネットワークであるスイフト(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication SC(国際銀行間通信協会)、以下「Swift」)に加盟しており、外貨送金は、Swiftが提供するグローバルネットワークを介し、決済されている。
Swiftは、複雑化したプロセスの改善および国際的なアンチマネーローンダリング規制強化への対応に向け、2023年3月から2025年11月にかけて、外貨送金のデータフォーマットを1970年代より利用されている古いデータフォーマットである「MTフォーマット」(メッセージタイプ)からより豊富な情報量による顧客サービスの向上を図る新たな統一フォーマット「ISO20022」(以下、ISOフォーマット)へ移行していくことを発表しており、Swift加盟の金融機関は、2025年11月 までに「ISO20022」に対応することが求められている。
今回、住信SBIネット銀行は、ネット銀行で初めて、外貨送金サービスでの「ISO20022」に対応した送金フォーマットへの移行に対応したという。これにより、外貨送金の依頼から、銀行間決済、入金の通知に至るまで、共通フォーマットによる情報伝達が可能となるそうだ。
今回のISOフォーマットへの対応により、送金処理速度の向上が見込まれるとともに、外貨送金時における外為法などの法令遵守およびコンプライアンス遵守・マネーロンダリング防止対応などに関連するさまざまな業務について、効率化・一部自動化を図ることが可能となる。これにより、さらなる利用者へのサービス向上や金融犯罪防止対策強化に取り組むそうだ。
この記事の著者
Finance News Navi編集部
金融分野(銀行、投資、証券、保険)のテクノロジー、マーケティング、最新動向の啓蒙ポータルサイト