2025年7月18日6:46
デジタルガレージの子会社で決済事業を手掛けるDGフィナンシャルテクノロジー(DGFT)は、DGFTが提供する共通QR決済ソリューション「Cloud Pay(クラウドペイ)」が、グローバルで130万台以上のキャッシュレス決済およびIoTソリューションを展開するプロバイダーNayax Ltd.(本社:イスラエル・テルアビブ)が開発する自動サービス機向け決済端末機「VPOS」シリーズに採用されたと発表した。
Nayaxでは「VPOS」シリーズの搭載先として、自動販売機やアミューズメント機、コインランドリーなどの自動サービス機を中心に拡大を予定しており、キャッシュレス導入の余地が大きいと言われる、自動サービス機や無人決済環境の領域にて、同端末を通じ「Cloud Pay」提供の8ブランドのQRコード決済が利用可能となる。
対応決済ブランドは、PayPay、au PAY、d払い、楽天ペイ、メルペイ、J-Coin Pay、Alipay+、WeChat Payとなっており、今後さらに対応ブランドを拡大予定だ。
国内キャッシュレス決済比率は堅調に上昇し、2025年までの政府目標「キャッシュレス決済比率4割」を1年前倒しで達成した。そのうち、QRコード決済は9.6%(2024年)とクレジットカードに次ぐシェアを占めている。
一方、自動販売機やコインロッカー、券売機、クレーンゲーム機、コインランドリーなどの自動サービス機市場では、1台当たりの収益性や提供価値の重視が進み、キャッシュレス化やオペレーションの効率化が求められ、さらにはデータを活用したビジネスモデルへの変容も必要といわれている。
また、DGFTは、QRコード決済を中心とした決済サービスの拡充により、エンドユーザーの購買体験の向上、事業者の売上拡大や運営コスト低減、マーケティング施策に寄与することを目指し、「Cloud Pay」シリーズの展開を進めている。
このような背景のもと、Nayaxは日本市場における展開を加速するタイミングにあり、DGFTは同取り組みによる「Cloud Pay」実装決済端末の普及により、「Cloud Pay」の利用シーン拡大とともに、自動サービス機市場における優位性を構築することを視野に、今回の協業に至った。