あかつき証券の有価証券売買等業務のアウトソーシングを開始(SCSKサービスウェア)

2025年5月13日15:57

SCSKサービスウェアは、あかつき証券の有価証券の売買等の媒介を含むコンタクトセンター業務を受託し、2025年5月12日から提供開始すると発表した。

SCSKサービスウェアは、2022年に金融サービス仲介業者として登録し、証券外務員資格を要する証券口座開設・有価証券売買等の媒介・各種問い合わせ対応といったサービス提供の準備を進めてきた。今回の有価証券の売買等の媒介を含むコンタクトセンター業務は、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)事業者として初のアウトソース事例となる。

低金利の長期化や老後資金への不安を背景に、金融資産に関する相談や資産形成への関心が高まり、IFA(Independent Financial Advisor)の需要が拡大している。その登録者数は2019年の3,833名から2024年には約2.4倍の9,320人に増加した。

こうした状況の中、あかつき証券は、商品ラインナップの販売を拡大するためにIFAとの連携を強化し、さらにサービス品質の維持・向上が両立できるリソースを確保するため、コンタクトセンターのアウトソース化を検討した。

金融サービス仲介業の登録業者で、BPOを提供するSCSKサービスウェアは、その解決策として、有価証券の売買等の媒介業務を含めたアウトソーシングを提案し、証券外務員資格をはじめとした金融領域の専門人材の育成・採用や、顧客の声を収集し、良好な顧客体験を生み出すコンタクトセンター運営ノウハウを提供する。

具体的に、SCSKサービスウェアは、あかつき証券へ、①あかつき証券のお客様や、IFAからのお問い合わせ応対、②有価証券の注文を含む問い合わせ応対、③コンタクトセンターの応対ログ分析をもとに、顧客の声を反映した提案を実施する。

あかつき証券は、SCSKサービスウェアのコンタクトセンターを活用することで、①コンタクトセンターの応対ログ管理から、ナレッジの構築やデータ分析を発展させ、サービス品質を維持・向上、②コンタクトセンターの二重化(あかつき証券とSCSKサービスウェアの各拠点)により、業務の継続性(BCP対策)を強化、③あかつき証券のリソースを、商品開発や営業など、必要なコア業務へ集中できる体制を構築、の体制を実現するそうだ。

SCSKサービスウェアは金融サービス仲介業を活用し、専門知識を要する有資格業務を対応することで、各金融機関が商品・サービス開発などの中核業務に注力できるよう支援し、金融機関の顧客の利便性向上につなげるという。ITやデータ分析を活用したビジネスプロセスモダナイゼーション(Business Process Modernization)を標榜し、2030年に金融ビジネスサービスの売上100億円を目指す。

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financenews

Finance News Navi編集部

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