2020年12月17日19:16
九州電力とSBパワーは、九州電力送配電から取得した30分ごとの電力量データ(Cルートデータ)とSBパワーの独自AIによる需要予測技術を活用した、SBパワーの家庭用デマンドレスポンスサービス(DRサービス)を通じ、「スマホアプリによるDRサービス」に関する共同実証を2020年度中に実施すると発表した。
デマンドレスポンス(DR)とは、電力需要を減少または増加させることにより需要と供給のバランスをとる仕組みで、近年の九州における太陽光発電の導入拡大に伴い、その重要性が高まっているという。電力需要が高い夏や冬には、太陽光発電からの供給が減少する夕方に節電する「下げDR」を行い、電力需要が低い春や秋には、太陽光発電からの供給が過剰となりやすい昼間に電気の使用をシフトして需要を創出する「上げDR」を行うことにより、需給バランスの最適化を図る。
同共同実証では、九州電力と契約中の利用者で、参加登録した人に対して、SBパワーが開発し、九州電力向けにカスタマイズした専用スマホアプリ「キレイライフプラスDR」を通じてDRの実施日時を案内する。利用者に参加してもらい、節電や需要創出によるDRに協力すると、その効果に応じて「PayPayボーナス」を進呈する。
なお、DRサービスの詳細やスケジュール、参加方法については、2021年1月を目途に知らせるという。